金箔の飾りが輝く金沢駅
新たに新幹線のターミナルとなる金沢駅は、東口と西口を結ぶコンコースのリニューアル工事の真っ最中だ。新幹線の改札口は、開業に合わせ「兼六園口(東口)」と改称される東口側となる。
伝統芸能の鼓をイメージしたという「鼓門」をくぐり、ガラス張りの巨大な「もてなしドーム」に覆われた東口広場から駅舎に入ると、その左手が新幹線改札口となる。コンコースには「鼓門」をイメージした門型の柱を設置して全体的な統一感を演出したデザインとなる予定で、天井には柱の一部が姿を現している。
新幹線ホームは島式2面4線の配置で、東口広場の「もてなしドーム」と調和した波のような曲線を描く屋根が特徴。ドーム状になった中央部の側面ガラス窓からは自然光が差し込み、ホーム上は明るい雰囲気だ。
屋根を支える60本の柱には計2万枚以上の金箔を使ったという飾りを施しているほか、各ホームの可動式ホーム柵(ホームドア)も加賀友禅の「加賀五彩」にちなみ、各線で色が異なるなど、随所に加賀の伝統を活かした意匠が見られる。