掘削した土砂を鋼製のカプセルに詰め、たて坑に設置した垂直の管路内を空気の力を使って高速で地上まで吸い上げる――。これまでのバケットや垂直コンベヤーなどに頼らない土砂の搬出方法だ。深さ300mを超えるたて坑で使う場合、費用や輸送効率を考えれば最も有利な方法になるという。将来の大深度地下開発での土砂の垂直搬出をにらみ、初めて現場に採用した。TBM(トンネル・ボーリング・マシン)の切り羽からたて坑まで運んできた土砂は一度、台車からたて坑の下にあるホッパーに移し替える。ホッパーの土砂は自動的にカプセルに入れられ、写真中央に見える直径約1mの管路の中を空気の力で吸い上げられていく。

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