2001年10月、広島県加計(かけ)町に完成した温井(ぬくい)ダムは、堤高が156m。アーチ式ダムとしては、1963年に完成した堤高186mの富山・黒部ダムに次ぐ規模を誇る。建設場所は、広島市を河口とする太田川の上流部。広島の市街地をはじめとする水域の洪水対策、水道水や農業用水の確保、発電を担う多目的ダムとして建設された。当初は重力式コンクリートダムで考えられたという。ところが、現地には硬くち密な花こう岩の岩盤が分布するなどの条件がそろっていたことから、アーチ式ダムで計画した。太田川流域には複数の発電用ダムがあるが、洪水対策や利水などもねらった多目的ダムは初めてとなる。

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