内部に無数の空げきを持つポーラス（多孔質）コンクリート。空げきから根が地盤へ入り込み、植栽が可能なこの特殊コンクリートで、多自然型の河川護岸を築く。舗装用機械を転用し、材料の供給から締め固めまでの一連の作業を機械化した工法を初めて採用。プレキャスト製品を人力で敷設する従来工法に比べて、1日当たりの施工量を3倍以上に増やした。写真は26.5度の斜度を持つ護岸の法面上に、ポーラスコンクリートを敷設しているところ。写真右側のベルトコンベヤーで、材料を法面上に供給。写真左側の「シリンダーフィニッシャー」と呼ばれる舗装用機械で敷設する。機体にぶら下がった幅122cmのスクリュー付きローラーが、法面上を上下に往復し、ポーラスコンクリートの山を厚さ20cmに敷きならして締め固める。
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