2002年秋に改修を終えた長野県松本市の女鳥羽(めとば)川には、3種類の低水護岸が見られる。コンクリート練り石張りのほか、ジャカゴ、自然石の空積み。こうした変化は、着工後に住民から出た意見をくんで、工法を見直していった結果だ。女鳥羽川の改修工事は、川の流量を増やす目的で1992年から始まった。川の中央を幅10mほどにわたって1.5m程度掘り下げる計画だった。城郭の石垣を連想させる石張りの護岸を築き、階段から低水護岸に下りて水辺を歩ける親水護岸を計画した。92年に下流側から始まった工事では、川底を掘り込んで流路を造り、護岸をコンクリートで固めて自然石を張った。住民から異論が出たのは、その工事が街の中心部の千歳橋付近に差し掛かったころだった。写真は、住民の疑問を呼んだ低水護岸。コンクリート護岸に自然石を張ってある。

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