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管理人のイエイリです。



街なかで小鳥がさえずる声を聞くと、ほっとした気持ちになります。コンクリートやアスファルトで覆われた

都心部でも小鳥がいるのは、ところどころに分布した樹木や緑地などを伝って移動できるからでしょう。



一方、周辺に緑地などが一つもない街は、小鳥を見かけることもなくなってしまいます。

このような生物の分布を把握し、まちづくりに役立てるのは大変な調査や作業が必要でした。



ところが、ITやリモートセンシング技術の進歩で、現在、街なかの

 

 

 
“小鳥前線”はどこなのか

 

 

 

をGISを使って把握、検討するシステムが開発されたのです。



鹿島や都市再生機構、都市緑化技術開発機構が共同開発した「エコロジカルネットワーク評価技術」という

もので、人工衛星で観測したデータや地表、地形モデルによって小鳥の生息域を割り出すシステムです。


「エコロジカルネットワーク評価技術」のGIS画面。衛星データから作成した緑地データを元にコゲラの営巣可能エリアなどがビジュアルに表示されている(以下の画像:鹿島のプレスリリースより)

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シミュレーションの手順

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都市域の生態系を示す環境指標種として選定されたコゲラ

人工衛星によって観測した緑地データと、地表モデル(DSM)と地形モデル(DTM)の差から樹木の高さを

把握し、GISにインプットすることにより、小鳥の住める緑地の分布を割り出します。



都市の環境指標種としては、キツツキ科の「コゲラ」を選び、都市内に分布している緑地を伝って

移動できる生息域をGISの画面に表示するという仕組みです。



このシステムを使うと、開発地域にどの程度の高さ、種類、規模の緑地を設ければ、

 

 

 
コゲラの生息・活動範囲

 

 

 

を広げることができるかといった、シミュレーションを効率的に行えます。



街の中の“小鳥前線”の広がりと、ビオトープや街路樹などの整備計画をリンクして検討できるので、

都市緑地整備のコストパフォーマンスも、定量的でわかりやすくなりそうですね。