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建築界での3次元CAD活用は、意匠設計から詳細設計へと、徐々に細かい方向へ

進みつつあります。


一方、構造設計用の3次元CADは、梁の詳細な継ぎ手形状はもちろん、ボルト1本から

溶接開先の形状に至るまで、実物をそっくりそのままモデル化するところまで進んでいます。


昨日、東京で行われた構造設計用3次元CADソフト、「Tekla Structures」のユーザー会

では、現在の3次元による詳細設計パワーを見せつけられました。


ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、H形鋼やアングル材など



6万部材の干渉チェック



も、パソコンで行えるというのです。


ボルトは4万グループあり、オブジェクトの総数は約50万個という気の遠くなるような

大きさのモデルです。


最近の64ビットのパソコンや、十万円台で買えるようなワークステーションでも

こんな作業ができるそうですので、まったく、スゴイ時代になったものですね。


Tekla Structuresで作成した数万本の梁からなる3次元構造詳細設計モデル(左)。そのデータを構造解析ソフト「Midas Gen」に読み込んだところ(左)(画像:テクラ)


構造解析ソフトでアウトになった部材を大きく変更(左)して、詳細設計モデルに戻すと、ちゃんと部材の天端が平らになるように変更されます(右)


まる1日の充実したユーザー会には約60人のユーザーが集まった

構造の詳細設計モデルデータは、Midas GenやSTAAD Pro、Robot Millennium、

GTStrudlなどの構造解析ソフトとも連動します。


例えばMidas Genの場合は、Sekla Structuresからはき出したモデルデータで構造解析

を行うことができます。


その結果、ある部材がアウトになって、構造解析ソフト側で一回り大きな部材に取り替え

て、再度、Teklaに読み込むと、



部材の天端をそろえて




配置されたモデルになっているのです。


CADによる詳細設計に基づいた正確な構造解析を行うだけでなく、その修正結果も

ちゃんとものづくりができるように配慮されてCAD側に戻ってくるわけですね。


今は、このような細かい作業は手直ししていることが多いと思いますが、本格的な

3次元による設計、解析のワークフローができてくると、こんな隠れたところでも生産性

向上が図れるんですね。BIMを活用した設計現場の近未来像が、そこにありました。