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東京電力のLNG基地を3次元モデル化
膨大な配管や機器の維持管理情報を統合管理


大小の配管が縦横に複雑に走り回る東京電力のあるLNG(液化天然ガス)基地では、配管やバルブなどの管理に3次元モデルを導入するための準備を行っています。

80年代に建設されたこのLNG基地は、これまでは「配管系統図」と呼ばれる図を元に設備の管理を行ってきました。配管系統図とは、電気製品で言うと回路図のようなもので、機器や配管の接続状態を表すものです。配管や機器などの空間的な位置を表すものではないので、実際の位置や設計図、写真との対応の手かがりになるのは配管系統図上に記載された配管やバルブなどの番号でした。

例えば、配管は「28B-M-P5-001-3.5SUG-C150」というような文字列で表し、この中にはパイプの口径や種類、配管系統図上の通し番号、材質、そして保温材の厚さなどの情報が含まれています。また、バルブは「P5-VM-003」といった具合に表します。

これまでは、配管系統図上に記されたこれらの文字列を手かがりにして、管理用の図面や写真、報告書などを検索していたので、目的の情報にたどり着くまで相当な手間と時間がかかっていました。そこで東京電力は、配管系統図の代わりに3次元モデルを使い、様々な管理情報を引き出せるようにしたいと考えたのです。

「LNG基地の配管は複雑なのでメンテナンスするときに配管系統図を手がかりにしていると場所がわかりにくく、現場の写真とリンクしにくいという問題がありました」と、システムの開発を担当する東電設計火力本部火力第一部電気グループ課長代理の大島紀夫さんは説明します。

設備管理の基本情報として使われている「配管系統図」。電気回路と同様に機器や配管の接続状態を表しているが、実際に配置された空間的な情報は持っていない(以下の資料:特記以外は東電設計)
2009年度から稼働を開始する東京電力のLNG基地用の設備管理システム。配管や機器などの3次元モデルをベースに、図面や写真、報告書など様々な情報を連携させ、必要に応じてすぐに取り出せるようになっている