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雲仙普賢岳の復旧工事は、人が立ち入れない警戒区域内で無人化施工によって行われて

います。


無人化施工と言っても、バックホーなどに積んだカメラから伝送されてくるモニター

画像を見ながら、オペレーターが遠隔操作しています。


河川の流路が浸食されないように河床に階段状に設ける「床固め工」はコンクリート構造物

ですが、その型枠というのは、


ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、



土砂を積み上げて



作っているのです。


材料が土砂なので、当然、型枠は上が開いた形になりますので、台形断面のコンクリート

構造物を作るときは、コンクリートの打設1層ごとに、ちょっとずつ土砂型枠を構造物の中心

側にずらしながら設置していくという方法をとります。


このとき、「丁張り」代わりの目印となるのは1.5m間隔で無人測量機によってマーキングされた

地上のポイントです。


これまでは、モニター上からライトペンでポイントを結ぶようにオペレーターが手書きで土砂型枠

を設置するためのガイド線を書いていました。画面の角度が変わると、また書き直さないといけ

ないので、手間のかかる作業だったのです。


雲仙普賢岳で行われている無人化施工(左)と土砂型枠の構造(右)(以下の画像:フジタのプレスリリースより)


マーキングポイントを画像処理して自動的にガイド線を引くシステム。画面の角度が変わると自動的にガイド線も追従する


土砂型枠を作るためのフォーミング・ブレード。マーキングポイントがなくても、3次元的に位置決めを行う


フォーミング・ブレードを遠隔操作室内で位置決めするときの画面

この作業を効率化するため、フジタが開発したのは「ガイド線表示システム」と「フォーミング・

ブレード工法」というもの。


ガイド線表示システムは、マーキングポイントを画像処理することにより、ガイド線を

画面上に自動的に表示してくれるものです。カメラの角度を変えると、ガイド線も画面上

で追従してくるので書き直しの手間がいりません。


さらにマーキングの数も3分の1に減らせますので、



作業時間は17%短縮



されるとのことです。


また、「フォーミング・ブレード工法」は、油圧ショベルに取り付けた土砂型枠成型用の

長さ8mのブレードをGPSと傾斜計のデータをもとに位置決めし、セットするシステムです。


これはマーキング作業自体が不要なので、18%の作業時間短縮と精度向上が実現

できたそうです。


土木工事では重機の3次元マシンコントロールシステムが少しずつ、使われるようにな

ってきましたが、無人化施工の分野でも、今後、いっそうの情報化が期待できそうですね。