PR
ガスを燃やして、その熱で冷房する「ガス吸収冷温水機」という不思議な機械があります。

このガス吸収冷温水機の熱源に、


ナ、ナ、ナ、ナ、ナント



太陽熱を使おう



という実証実験が4月に始まりまるのです。


東京ガスが川崎市中原区にある同社の「東京ガス中原ビル」(延床面積:約3,900m2)の

屋上に、世界最高クラスの60~70%という効率をもつ真空管式太陽熱収熱器を約140m2

設置し、ピーク時には100kWもの熱を集めます。


その温水は、80℃程度の高温になり、これを使って吸収冷温水機を稼働させようという

ものです。


中原ビルの屋上に設置する太陽熱集熱器と、太陽熱を冷房・暖房に利用するための太陽熱駆動吸収冷温水機、および暖房用熱交換器

つまり、太陽がガンガンに照りつけて、アスファルトが焼けるような日ほど、集熱器では

高温のお湯が作り出せ、冷房もスムーズにいくというわけですね。温度が不足するときには、

ガスで“追い炊き”してバックアップするそうです。


中原ビルではこれまでCOP1.1の吸収冷温水機を用いた空調システムが稼働していましたが、

太陽熱を使った結果、ピーク集熱時には



冷房COPが1.85



と大幅に改善され、ガスで追い炊きしたときのCOPも1.50となります。

また、CO2排出量は約18%削減されるそうです。


暖房時はどうするかというと、暖房用熱交換器を使って温水に変換し、空調設備に

供給する仕組みのようです。


太陽エネルギーの利用というと太陽光発電が頭に浮かびがちですが、熱は熱のまま利用

した方が効率が高い場合も多いので、建築設計者としては太陽光温水器などの効果的な

活用も考えておきたいですね。