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3次元CADで建築設計を行うのは大変難しい――そう考える人は、まだまだ多いのではないでしょうか。しかし、そんな“常識”を吹き飛ばすような出来事がありました。

今年の9月9日から11日にかけて、48時間でBIMを駆使して建物の設計を行うインターネット上の仮想コンペ「BUILD LIVE TOKYO 2009 II」(主催:IAI日本)が開催されました。先週の金曜日(10/9)、東京・有明で開催された建築設計のイベント「Archi Future 2009」で、その最終結果の審査と発表が行われたのです。

“最優秀賞”に相当する「ベストプロジェクト賞」に輝いたのは、清水建設を中心に総勢68人で構成したチーム「すとりーむ」でした。

驚くべきことに、清水建設は、

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、

 

今年の4月

 

にBIMを本格導入したばかりだったのです。

今回のコンペのテーマは、神奈川県川崎市に実在するマンションの建て替え計画でした。

同チームは清水建設の上司の「せっかくBIMで設計するのだから、水平、垂直はやめよう」というひと言で、曲線を基調としたデザインを行いました。また、施工部門とも連携して、施工手順の動画シミュレーションまで作成しました。

「曲線の多いデザインには自信がなかった」という同チームでしたが、「笑ってしまおう」を合い言葉に、48時間にわたる過酷なコンペを戦い抜きました。始めての経験でしたが、参加者は「楽しかった」という人が多かったそうです。

第1回目の「BUILD LIVE TOKYO」が開催されたのは今年2月でした。清水建設は、その後にBIMを導入し、半年もたたないうちにBIMコンペで優勝したことになります。建築設計に3次元CADやBIMを導入し、成果を出すのは数カ月のオーダーで考えていくべきなのかもしれませんね。

BUILD LIVE TOKYO 2009 IIの最終審査会で発表するチーム「すとりーむ」の代表者(左)と賞状の授与式(右)(写真:ケンプラッツ)

会場は立ち見も出るほどの盛況ぶり(写真:ケンプラッツ)

「ベストプロジェクト賞」を獲得したチーム「すとりーむ」の作品(資料:IAI日本)

今回、ベストプロジェクト賞候補として、最終審査に残ったチームは「すとりーむ」のほか、前回の覇者である前田建設工業を中心とした「スカンクワークス」、大成建設を中心とした「T’s kitchen」の3チームでした。審査結果は最後の最後までもつれ、どのチームが勝ってもおかしくない状況でした。