チーム「スカンクワークス」は、自動車会社と異業種連携して2階建てバスを建築物の一部に組み込むというBIMの最先端の面と、分譲パンフ用のプラン図まで作るというリアルで実務的な面を両方兼ね備えた完成度の高いプレゼンを行いました。
また、チーム「T’s kitchen」は、「集落」をイメージして小規模な建物の位置や配置をコンピューターで500万通りも作り、その中から最適な案を選んだり、気流シミュレーション解析の結果に基づき、マンションの敷地全体に風が通るように設計変更を行ったりして、住みやすそうな計画をまとめました。
審査員を務めた松家克さん、池田靖史さん、山梨知彦さんの3人の建築家の意見は、最後の最後まで分かれました。「切り口によって、どのチームが勝ってもおかしくない」と、各審査員の顔には
苦悩の色
が浮かんでいました。
「BUILD LIVE TOKYO」が今年2月に初開催されたときには、最大のチームでも約40人、最小はたった2人のチームでした。対照的に、第2回目となる今回のコンペに参加した7チームは、最小でも15人、最大で90人編成となっており、チームの大型化が目立ちました。
これほど技術レベルが上がり、チーム規模が大きくなると、なかなか少人数のチームは参加しにくくなりますね。次回はぜひ、小規模チーム向けのクラスも設けるなどして、より多くの人々が参加しやすいBIMコンペに進化することを期待しています。