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街並みや建物などの形状を計測する3次元レーザースキャナー(3Dスキャナー)という測量機器があります。毎秒数万~数十万の点の位置をスピーディーに計測し、「点群(ポイント・クラウド)」というデータとして記録するものです。

最近、この分野の技術革新はめざましく、3Dスキャナーをクルマに搭載し、時速80km程度のスピードで走行しながら路面や電柱、周囲の建物などの形状を精密に測量できるようになりました。

三菱電機が11月30日に発売するモービルマッピングシステム(Mobile Mapping System:以下MMS)の新製品「MMS-X」シリーズは、その最先端を行く製品と言ってもよいでしょう。

その最上位クラスの「MMS-X 640」では、車両に6台のデジタルカメラと4台の3Dスキャナーを搭載し、

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、

 

周囲360°の形状を記録

 

できるようになっているのです。

MMS-X 640の場合、3Dスキャナーをクルマの前後に2台ずつ、デジタルカメラをクルマの左右に3台ずつ搭載し、点群データを収集すると同時にデジタル写真を撮っていきます。

デジタル写真で撮影したカラー情報をレーザー点群に付与することで、レーザー点群のカラー化もできるのです。この「カラー点群」を3次元CADソフトなどに読み込むと、既存の街並みがそっくりそのままコンピューター上に再現できるというわけです。

同社では、カメラ2台、レーザースキャナー2台で車両の前方を計測する「MMS-S」シリーズを、2007年から販売していました。しかし、3Dスキャナー、デジカメともにクルマの前部に2台ずつしか付いておらず、クルマの後方は死角となっていたため、再度、逆方向に走行してデータを取る必要があったのです。

クルマの屋根で前後左右を向いた3Dスキャナーやデジカメは、まるで周囲360°を狙う大砲を備えた戦艦のようにも見えますね。

クルマの屋根には前後、左右を狙うデジカメや3Dスキャナーが並ぶ。まるで戦艦の大砲のよう(写真:三菱電機)

「MMS-X」シリーズの製品内容。カメラやレーザースキャナーの組み合わせやセンサーの追加搭載などのカスタマイズにも対応。価格は個別見積もり(資料:三菱電機)

MMSの活用例や仕様を紹介するウェブサイト。ムービーも見られる(http://www.mitsubishielectric.co.jp/pas/mms/index.html)(資料:三菱電機)

路上を普通のクルマと同じように走行して、マシンガンのように街並みを計測するMMSの測量精度はどれくらいなのでしょうか。