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今回の建設IT注目情報 ~東芝エレベータ「エレベーター・エスカレーターのBIM支援サービス」~

 BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を導入した建築設計事務所や建設会社が頭を悩ませることの一つが、建材や設備の3次元CAD部品のデータが、あまり流通していないことです。

 一方、建材や設備のメーカーにとって、CAD部品データを作ったり、メンテナンスしたりすることは、手間やコストがかかるので、相当なニーズがないと、乗り気になれません。

 BIMの普及とCAD部品データの流通は、“ニワトリと卵”のような関係があると言えそうですね。そこで、昇降機専業メーカーの東芝エレベータは、この均衡を破ろうと積極的なサービスを始めました。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、 エレベーターやエスカレーターなどの
 
BIMモデル作成を手伝う
 
というものなのです。

 3月4日にRevitユーザーグループ(RUG)が開催した「第2回東京RUGワークショップ」で、同社情報システム部の平手和夫さんがこのサービスについて発表しました。

 建築設計者がBIM用3次元CAD「Revit Architecture 2010」で作成中の建物モデルに、エレベーターやエスカレーターなどの昇降機設備のモデルを入力し、最適なレイアウトプランを提案するという内容です。料金については検討中で、同社が販売している昇降機の全機種を対象としています。

 エレベーターやエスカレーターなどの昇降機を建物のモデルに入れるためには、取り付け位置や補強部材、かごと乗り場の位置関係など、専門的な知識が必要です。そのため、従来は、建築設計者だけでは昇降機の設置位置や占有スペースなどを最適に決めたり、取り付け部の詳細な構造を設計したりすることが難しかったのです。

 このサービスを利用することで、建築設計者は建物の初期設計段階から昇降設備を含めた正確な数量拾いや見積もりなどを作成できるなど、「フロントローディング(業務の前倒し)」を実現できますね。

 もちろん、同社ではこのサービスによって製品の販売促進を図りたい考えです。

(左)昇降機のBIM支援サービスについて発表する東芝エレベータの平手和夫さん。(右)「第2回東京RUGワークショップ」の会場には約70人の参加者が集まった(写真:家入龍太)
(左)エスカレーターを配置したBIMモデル。(右)エレベーターのBIMモデル。東芝エレベータのプレゼンテーションより(写真:家入龍太)

 設備メーカーである東芝エレベータが始めたBIM支援サービスは、BIMの活用が意匠設計から実施設計、施工へと拡大してきたことを象徴しています。