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今回の建設IT注目情報 ~シェルパ「スペースマネジメントシステム」~

 大学の講義は、科目や先生の人気度、時間帯によって履修する学生の数が大きく違うことがあります。

 適切な広さの教室を割り当てないと、大きな教室に数人しか学生がいなかったり、小さな教室に大勢の学生がひしめいていたり、教室の混雑度にはばらつきが出てくることになります。学生にとって好ましい環境とはいえません。

 こうした問題を解決するため、名古屋市のシェルパは「スペースマネジメントシステム」を開発しました。各科目の履修者数と教室の定員を考慮して、最適な教室割り当てを行うシステムなのですが、

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、 このシステムの正体は、
 
BIM用の3次元CAD
 
だったのです。

 BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)用の3次元CAD「ArchiCAD」を使って、校舎の簡単な3次元モデルを作り、各教室には時限ごとに教室の定員を表す「透明なバー」を配置します。

 この透明バーの上に、各科目の履修者数を表す「色付きバー」を配置していくことで、ひと目で分かる形で教室の混雑度が表示される仕組みです。

ArchiCADで作ったスペースマネジメントシステム。上の画面は校舎の3次元モデルで、各教室には時限ごとに透明のバーと、科目ごとの色付きバーが表示され、混雑度が分かるようになっている。下の画面は講義科目や受講者数、教室などをまとめた一覧表。上の画面で色付きバーを別の教室に移動させると、一覧表も自動的に更新される(資料:シェルパ)

スペースマネジメントシステムの実演デモを行うシェルパ代表取締役の高松稔一さん(写真:家入龍太)

 BIM用のCADは、建物の部材ごとに仕様などを表す「属性情報」というデータが内蔵され、建物の3次元モデルと図面、仕上げ表、建具表などが自動的に連動するのが強みです。このシステムでは属性情報がうまく生かしています。