PR

今回の建設IT注目情報 ~スキャナブル社「Point-Cab」~

 建物の3次元モデルを使って設計するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及などに伴い、既存の街並みや建物の3次元形状を計測する「3次元レーザースキャナー」という測量機器が注目を集めています。

 3次元レーザースキャナーは、1秒間に数万~数十万点という膨大な数のレーザー光線を周囲に向かって照射し、建物表面などの形状を「点群」という3次元座標データで計測します。

 点群データをCADに取り込んで設計に使うためには、かなりの手間がかかっていました。この作業を簡単にするソフトが登場しました。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
点群から図面を一発作成
 
してくれるものなのです。

 ドイツのスキャナブル社(SCANable)が発売した「Point-Cab」というソフトです。使い方は簡単で、まず建物の内外で計測した複数の点群データを読み込みます。

 そして平面図や断面図など、必要な図面の種類などを指定してスタートボタンを押すだけで、数分後にJPEG形式やPNG形式などの画像として図面ができ上がります。

 この図面の画像をCADソフトに読み込むと、すぐに設計の下絵としてCADによる設計が始められるというわけです。現在、フリーの3次元デザインソフト「Google SketchUp」に対応しているほか、AutoCADやArchiCAD、MicroStationにも近く対応予定とのことです。

 また、3次元スキャナーのデータ形式は「PTX」と「FLS」に対応済みで、近くリーグル社(Riegl)のスキャナーにも対応する予定です。

Point-Cabを紹介するスキャナブル社のウェブサイト(資料:SCANable社)

点群から作成した建物の平面図。緑の円は点群データを取得した地点(資料:SCANable社)

 点群データは、既存の建物などの形状を誤差1cm以内で高精度に測定できるものの、一般の建築設計者にとっては取っつきにくいものでした。ところがこのソフトがきっかけとなり、点群が身近なものに変わるかもしれません。