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今回の建設IT注目情報 ~「SketchUp勉強会」~

 柱や梁のように水平・垂直につながる部分の継ぎ手は、平面図や立面図から比較的簡単に形や寸法を導き出すことができます。

 しかし、片方の部材が少しでも「転んでいる」、すなわち傾いていると、継ぎ手の形は複雑な形状になります。傾いた部材が多い屋根などの施工は、大工さんの腕の見せ所です。大工さん自身はそう意識しているかどうか分かりませんが、複雑な三角関数問題のベテランと言っても、過言ではないでしょう。

 大工さんが長年の経験と知恵で培った技能は、本人しか見られない頭の中にありましたが、これを見える化するのに役立つ講習会が高知市内で開催されています。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、 大工さん対象の
 
SketchUp勉強会
 
なのです。

 有志の大工さんが無料の3次元デザインソフト「Google SketchUp」の使い方を毎月1回、学ぶ勉強会は高知県立高知工業高校の教室を会場に行われ、TAG建築設計事務所代表の田上圭一さんが講師を務めています。

 カリキュラムは「四方鎌(かま)継ぎ」と呼ばれる基本的な継ぎ手や、「四方転び」という4本の柱を持った台といったシンプルなものから始まり、三方継ぎ手や屋根材の3Dモデル化など、難しい課題にチャレンジしていきます。毎回の勉強会の課題などは。田上氏が「勉強会Blog」で報告しています。

SketchUp勉強会の講師を務めるTAG建築設計事務所代表の田上圭一さん(左写真左側)と補佐役を務める高知県立森林技術センター資源利用課主任研究員の沖公友さん(左写真右側)。7月29日に開かれた第4回SketchUp勉強会の様子(右写真)(左の写真:家入龍太、右の写真:田上圭一)

SketchUp勉強会の課題。上段左が「四方転び」、上段右が「四方鎌(かま)継ぎ」、下段が第4回の勉強会で作成した屋根部材(資料:田上圭一)

 

 もともと、若い大工さん向けに企画した勉強会でしたが、年配のベテラン層に人気があるとのこと。会場の高知工業高校の先生も含めて、約20人が1年間のカリキュラムで学んでいます。