PR

今回の建設IT注目情報 ~大日本印刷「建築資・機材レンタル管理システム」~

 建設現場では、足場材やフェンスなどの資材から、排水用ポンプや発電機、高所作業車といった機材まで、様々なものをレンタル会社から調達しています。

 これらの資機材は、元請け会社がレンタル会社から借り受け、専門工事会社が現場に持ち出して使うのが一般的です。

 大きな現場では専門工事会社間でのまた貸しによって資機材が行方不明になったり、空いているものが分からないため複数の担当者が同じものをレンタル会社に注文したりするなどの非効率もありました。

 そこで大日本印刷は、レンタル用資機材にICタグやバーコードを装着して、現場での貸し出しや在庫状況を一元的に管理できる「建築資・機材レンタル管理システム」を開発しました。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
クラウド・コンピューティング
 
を活用したサービスなのです。

 クラウド・コンピューティングとは、インターネット上に情報サービスを提供するサーバーを置き、ユーザーはウェブブラウザーを通じて情報処理を行うものです。どこからでも、最新のデータを共有できるのが特徴です。

 レンタル会社は、排水用ポンプなど1個ずつ管理するレンタル機材にはICタグを取り付け、まとめて管理する足場材などには納品書にバーコードを付けておきます。そして、元請け会社に貸し出すときにICタグやバーコードの情報を読み取り、大日本印刷が運営するデータセンターにインターネット経由で送信します。

 一方、元請け会社が専門工事会社に資機材を渡すときも同様に、ICタグやバーコードの情報を読み取り、データセンターに送信します。

 元請け会社のメリットは、資機材の動きをリアルタイムに管理することで、「いつ、誰に、何を貸したか」といった最新状況がいつでも確認できるため、紛失や重複発注が少なくなることです。

 レンタル会社は定期的に現場を回って資機材の所在を確認し、自社の資産管理業務を行っています。このシステムの導入でその業務も楽になります。

 このシステムは大成建設の協力を得て開発しました。2010年12月から同社の工事現場で運用しています。大日本印刷は今後、建設会社やレンタル会社に販売し、5年間で約1億円の売り上げを見込んでいます。

排水用ポンプに装着したICタグ(写真:大日本印刷)

「建築資・機材レンタル管理システム」の概要(資料:大日本印刷)

 利用に際して建設会社は、システム初期費として500万円(税別)とサーバー利用費として毎月10万円が必要です。一方、レンタル会社の負担はサーバー利用費(個別見積もり)とICタグ購入費です。

 ICタグは1万枚単位で製造した場合、1枚約600円となります。現場の最前線で使う機材に取り付けたICタグは、風雨や気温変化などの自然条件にさらされたり、施工中に水没したりますが、大丈夫なのでしょうか。