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イエイリはここに注目した! ~自社製品のデータだけを入力し、工務店を囲い込み~

 見積もりシステムを使って太陽光パネル設置工事の成約率が高まると、工務店はこのツールが手放せなくなります。その結果、メーカーにとっては自社製品を扱う
 
工務店を囲い込む
 
効果が期待できるのです。

 通常、無料でシステムを配布するためには、ユーザーの数だけCADソフトの使用料を払わなくてはいけません。ところが、このシステムには応用技術が独自開発したCADを使っており、同社は何人のユーザーでも使えるようにしました。

 また、メーカー側に設置したサーバーでこのシステムを動かすこともできます。この方法を使うと、メーカー側は現在、引き合い中の物件や顧客などの情報が集まりますので、これらの情報を収集・分析して製品の開発や製造などに役立てることができます。

メーカー側にサーバーを設置して使うイメージ。この場合もユーザー側のパソコンにはシステムをインストールする必要がある(資料:応用技術)

 すなわち、無料の見積システムの性能が良ければ工務店も競争を勝ち抜くことができ、メーカーにとっては製品の販路拡大が期待できるわけです。自社開発のCADソフトをメーカーのマーケティングツールとして生かす発想は新鮮ですね。

 今後、応用技術ではユーザー側のパソコンにシステムをインストールせず、ウェブブラウザーだけで使えるようにする「クラウド・コンピューティング・サービス化」も検討しています。

家入龍太(いえいり・りょうた)
1985年、京都大学大学院を修了し日本鋼管(現・JFE)入社。1989年、日経BP社に入社。日経コンストラクション副編集長やケンプラッツ初代編集長などを務め、2006年、ケンプラッツ上にブログサイト「イエイリ建設ITラボ」を開設。2010年、フリーランスの建設ITジャーナリストに。IT活用による建設産業の成長戦略を追求している。
家入龍太の公式ブログは、http://www.ieiri-labo.jp/。ツイッターは、http://twitter.com/ieiri_lab