イエイリ建設IT戦略
目次
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福島第一原発に足を踏み入れた(2)
東京電力福島第一原子力発電所(福島第一原発)の現場での取材を交えながら、廃炉作業の進ちょく状況などをお伝えする第2弾。今回は、福島第一原発の目下の課題である、原子炉建屋内への地下水流入による汚染水の増加を食い止める作業、そして、高い放射線量で人が立ち入りにくい1~3号機の状況把握作業についてリポート…
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福島第一原発に足を踏み入れた(1)
東日本大震災で被災し、原子炉6基すべてが廃炉となる東京電力福島第一原子力発電所の現場は今、どうなっているのか。筆者は2014年3月6日、現場に足を踏み入れ、その姿を間近に見てきた。その様子を交えながら、建設ITの視点を中心に整理してお伝えしよう。
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ひび割れ原因も判明! 進化するICTによる維持管理
トンネルや橋梁、下水道管など構造物の、ある時点での状態をいったんデータ化し、解析によって劣化箇所の発見や原因究明を行う維持管理手法が登場してきた。データ計測には3D点検車やUAV(無人飛行体)、点検ロボットも活用する。維持管理業務の効率化に役立ちそうなこうしたシステムは、これからもっと進化しそうだ。
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地所レジ施工ミスはBIMで防げた! 仕組みづくりがカギ
東京・南青山で建設中の高級マンションで、配管などが躯体を貫通する部分に「スリーブ」を入れ忘れた失敗が話題を集めている。この工事にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が導入され、きちんと運用されていたなら、このような失敗は起こることはなかっただろう。
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建物そっくり! 欧米の都市で広がる“おしゃれ足場”
パリやフィレンツェなどの観光地の建物の改修工事現場では、建物のファサードそっくりに印刷されたシートで足場の外側が覆われていることがある。街並みの雰囲気を壊さずに工事を進める現場の“おしゃれ足場”は、パソコンと大判プリンターを使えば意外と簡単にできそうだ。
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歩くだけで既存建物を3D記録! BIMモデルも作成
名古屋市のU's Factoryと札幌市の岩根研究所は、歩きながら街路や建物周辺の形状や景色を3D情報付きの全周動画で記録する「Robot Eye Walker 4D」を共同開発した。撮影した毎秒16コマの全周動画から3D情報を解析し、既存建物などのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリン…
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3Dプリンター的! 小型ヘリコプターで建物をつくる
スイスのチューリッヒ工科大学では、無人ヘリコプターを使ってブロックを積み上げたり、あやとりのようなワイヤ構造物を編んだりする空中施工技術の研究に取り組んでいる。今後、研究が進めば、新たな施工方法として工事現場で使われる可能性がある。
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住宅を丸ごと3Dプリンターで! 米大学が工法を開発中
米国の南カリフォルニア大学では、実物の建物を施工するための3Dプリンターを開発中だ。既にコンクリート材料を積み上げて中空の壁を作る実験には成功し、開口部や床の施工には打ち込み型枠を使った独自の方法を構想。可搬式の建機イメージや施工手順も具体的に固めている。
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現場に近づかない点検! 無人ヘリや画像処理を活用
道路や河川の維持管理や運用では、これまで構造物や現場に人が近づいて点検や計測などを行うケースが多く、足場の設置必要だったり危険が伴う作業だったりした。そこで無人ヘリコプターや高性能カメラ、画像処理を活用し、人が現場に近づかずに点検作業ができるシステムが登場している。
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4D、5Dでムダ削減! 大林組JVが米国で挑むBIM
米国サンフランシスコの新交通拠点「トランスベイ」建設工事で、施工を担当する大林組と、同社の米国子会社ウェブコーはBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を実施設計に加え、3Dに時間軸を加えた4Dで工程管理、さらにコスト軸を加えた5Dで原価管理を追求している。
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酒場でイベントも!――米国BIM界の奥行き
本物の建物と見まがう足場カバー、6時間で競うBIMコンペ、そしてグーグルが関与していると噂される謎の台船―――。米国の建設業界にはユニークな話題にこと欠かない。最近、ラスベガスとサンフランシスコで筆者が見てきた現場を紹介しよう。
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BIMと測量機器の融合! オートデスク対トリンブル
米国オートデスクは、米国トプコンが発売した墨出し機にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルを対応させる制御ソフトを開発した。また、鉄骨や鉄筋コンクリートの詳細設計ソフトのベンダー、フランスのグレイテックを買収している。BIMベンダーを買収した米国測量機器大手、トリンブルと競い合…
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高まる日本のBIM力! 日建設計とグラフィが提携
最近、日本のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用が進み、海外のソフト・ハードベンダーも注目し始めた。グラフィソフトはArchiCADの最新版に日本市場向けの機能を搭載し、日建設計と提携を行った。また、大林組は10月、海外の仮想BIMコンペで入賞を果たした。
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新国立競技場の問題解決にBIMの活用を!
ザハ・ハディド氏による新国立競技場の設計案が「巨大すぎる」と、建築家の槇文彦氏ら約100人が待ったをかけた。2020年の東京オリンピックの象徴であるこの建物を、関係者の合意形成を図りながら予定通りの工期、コストで完成させるためには、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の戦略的活用が…
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土木現場の3D活用が進化! 橋梁模型から土石流まで
誰でも分かりやすく、熟練の技がいらず、そして現場全体を漏れなく把握できる――。VRや3Dプリンター、3Dレーザースキャナー、数値地図などの3D技術の活用が、土木現場で進化している。最近の事例を紹介しよう。
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グーグルとも競争? 今こそ「BIM3.0」への飛躍を
日本の建設業にもBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)がようやく普及しつつあるが、BIMで売り上げや利益をどう向上させるかに悩む企業も多い。一方、グーグルの建設業参入の足音も聞こえてきた。今こそ、BIMでワークフローの改善を図る「BIM3.0」への飛躍が求められている。
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設計から維持管理まで! 省エネを実現するITメニュー
工事現場からのCO2排出量の見える化や、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を利用したエネルギー計算、LEDランプの交換時期判定など、設計から施工、維持管理までの省エネを支えるITシステムが広がってきた。最近の動向をお伝えしよう。
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競争から教育へ!BIM仮想コンペへの提言
BIMを使った仮想コンペ「Build Live Japan 2013」(以下、BLJ2013)が今年も9月30日から10月4日まで行われた。社会人の参加は1チームだけで、残りは学生の4チームとやや盛り上がりに欠けるものとなった。ただ、新しい方向性も見えてきた。各チームに共通した参加の動機は「教育」だ…
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思わぬアイデアも!VRで土石採取計画を自主アセス
長野県大町市の土石採取場開発計画で、「スモールアセス」という簡易的な環境アセスメントにバーチャルリアリティー(VR)が導入された。住民説明会の説明やウェブサイトでの意見募集に使われた結果、スムーズな理解が進み、外部からも改善アイデアが寄せられた。
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大林組が15現場でCIM!まずは自社のメリットを追求
大林組は全国15カ所の現場で、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を自主的に導入した。その合言葉は「Simple & Easy」。3Dモデルの作成と属性情報の管理を分けるなどの方法で、現場の技術者がCIMのメリットを感じられる活用を目指している。