イエイリ建設IT戦略
目次
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BIMでワークフロー改革!設計サイクルを6割短縮
米国のターナー・コンストラクション社は専門工事会社の詳細設計ワークフローを見直し、設計サイクルを6割も短縮した。建物の最新BIMモデルをプロジェクト参加企業で共有し、部材の干渉問題などを徹底的に解決する短期集中の設計調整会議を実施したことがその決め手だった。
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利益向上に貢献!BIMで実現する「攻めのFM」
ビルの運営段階で必要なコストはこれまで「固定費」と考えられ、あまり積極的に経営のメスが入れられない分野だった。しかし、BIMとファシリティー・マネジメント(FM)が連携することで、利益向上に貢献する「攻めのFM」が可能になりつつある。
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BIMと3Dプリンターで!五重の塔を検証・再現
建築構法の研究を行う千葉大学大学院工学研究科の平沢研究室は、日本の伝統建築である五重塔をBIMで完全に再現。3Dプリンターなどで部材の模型を作り、施工手順も検証した。各部材の3D形状の作成には「GDL」と呼ばれる言語をフル活用した。
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CIMとBIMの違いは? 国総研の研究に見る課題
国土技術総合研究所の研究を参考に、CIMとBIMの違いはどこにあるのかを考えた。構造物の規模や種類の多さ、維持管理のポイントの違いで、土木分野で活用するCIMならではの課題が見えてきた。
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配筋、コンクリ打設用3Dソフトが進化! 施工がスムーズに
BIM、CIMの普及とともに、配筋設計用の3Dソフトが増えてきた。干渉チェックや鉄筋をしならせて干渉を解決する機能、スマートフォンで配筋の3Dモデルを見られる機能、コンクリートの打ち継ぎ目を考慮して生コンの発注を正確に行える機能など、各ソフトとも施工面の効率化を狙っている。
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BIMで手戻り追放!製薬工場をわずか10カ月で完成
生産設備や配管、ダクトが入り組む5階建て、1万4000m2の製薬工場を10カ月で完成させる―――設備の複雑さと短工期のため、当初、誰もが不可能と思った工事だが、BIMによる設計調整を徹底した結果、手戻り工事がほとんどなくなり、予定通り無事に完成した。
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5200棟を運用管理!コミュニティーカレッジのFMシステム
米国BIM/CIM最新事情(6)
112のキャンパスにまたがる約5200棟の建物を管理するカリフォルニアコミュニティー・カレッジ本部は、ファシリティー・マネジメント(FM)システムを完成させた。従来の図面やBIM、GISなどを統合し、ウェブ上で1100人以上の職員が活用している。
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ワシントンDCの改造計画!GISとBIMで環境都市を
米国BIM/CIM最新事情(5)
米国の官庁が集まる首都、ワシントンDCの南西地区では、環境配慮型都市への大改造計画が進んでいる。温室効果ガスの排出量の半減、使用水量の7割減など高度な目標を実現するために考え出されたのが、BIMとGISを組み合わせた「GEO BIM」というシステムだ。
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未来のBIM/CIM!米国土木学会で見つけたユニーク研究
米国BIM/CIM最新事情(4)
6月に米ロサンゼルスの南カリフォルニア大学で開かれた米国土木学会(ASCE)のワークショップでは、BIMや3Dレーザースキャナーなどについてのユニークな研究の発表が相次いだ。未来のBIM/CIMを予感させる研究を紹介しよう。
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北米で普及率7割!施工分野で急進するBIM活用
米国BIM/CIM最新事情(3)
米マグロウヒル・コンストラクション社は、2012年、北米におけるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)活用実態調査を行い、北米ではBIMの普及率が7割を超えたことが明らかになった。同社のスティーブ・ジョーンズ氏が6月に開催されたAIA(アメリカ建築家協会)全米大会での講演の模様を紹介…
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3Dモデルを携帯!デンバー空港拡張工事のBIM活用
米国BIM/CIM最新事情(2)
米国屈指のハブ空港、デンバー国際空港で行われている拡張工事では、既存のターミナルビルに隣接する鉄道駅やホテルの設計・施工にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)をフル活用している。設計チーム、施工チームとも最新のBIMモデルを共有しながら複雑なプロジェクトを遂行している。
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米国で新職能!BIMを駆使して合意形成をリード
米国BIM/CIM最新事情(1)
米国は日本より数年、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用が先行している。建築分野ばかりでなく土木分野でも、日本のCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の未来像をイメージさせるようなBIM活用が行われている。今回から数回にわたり、米国のBIM最新事情を現地…
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建設業でどう使う?個性あふれるタブレットPC
2012年に発売されたWindows8の特徴は、タッチパネルディスプレーと連係し、iPadやAndroid端末のように指先で画面をタッチしてWindows対応ソフトを操作できることだ。使い慣れたパソコンの機能と、スマートフォンのような操作性を兼ね備えたタブレットパソコンが続々と登場している。この新し…
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住宅、ビル、そして現場も!ITでゼロエネ化に挑む
住宅やビルで、商用電源など外部から導入する一次エネルギー使用量を実質ゼロにする「ネット・ゼロ・エネルギー化」が進んでいる。その中核はエネルギーの使用量をリアルタイムで監視・制御するエネルギーマネジメントシステムだ。トンネル工事現場でもエネルギー使用量を「見える化」し、無駄の削減に取り組む例が出てきた…
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社員一丸!がけっぷちでBIMを始めたシェルパ
名古屋市に本社を置くシェルパは、リーマンショックで自動車メーカーなどからの施工図作成の仕事が激減したの機に、思い切ってBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に注力。現在は社員全員がBIMソフトの講師資格を持ち、BIMを売り物とする会社に変身した。
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総合評価入札でも効果!フリーソフトで始めるCIM
国土交通省は土木分野へのCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の導入を急いでいる。一方、高価な3次元CADを導入する前にフリーソフトの「Trimble SketchUp」を活用して、設計の見える化や施工上の問題点を事前に解決する「フロントローディング」を実践する建設会社も現れた…
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CIMで維持管理を!生産性向上に向けた報告書を読み解く
国土交通省が試行を始めたCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)活用の技術的な検討を行っている「CIM技術検討会」は2013年4月、2012年度の報告書を公表した。CIMに対する共通認識と課題を明らかにした報告書から、7つのポイントを解説する。
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ロボットも登場! 進化する住宅のバリアフリー
ITを活用して介護が必要な高齢者や障害者などの住生活をサポートする製品やサービスが目につくようになってきた。窓やシャッターの開閉を自動化する装置、階段の上り下りや室内の移動をストレスなく行えるロボティクス技術など、活用分野も多岐にわたる。最近の動向を紹介しよう。
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BIM、CIM業務の効率アップ!設計ソフトがスイート化
ある分野の業務に使う複数のソフトウエアをまとめて販売する「スイート(SUITE)」製品が設計分野でも増えている。オートデスクは以前からBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の「Building Design Suite」や土木、プラント向け製品などを発売しているほか、フォーラムエイト…
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iPadでプロジェクションマッピングも!広がる活用分野
アップルコンピュータのタブレット端末「iPad」の活用範囲が建設業界やその周辺でも広がっている。小型、軽量で通信機能やカメラ、衛星利用測位システム(GPS)、加速度センサーなど多彩な機能を生かし、工事現場での施工管理をはじめ、震災復興計画、生態調査、そしてプロジェクションマッピングや歴史的建造物を生…