イエイリ建設IT戦略
目次
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中小工務店もスマートハウス!大手は全棟対応も
スマートハウスの国内市場規模は拡大し続け、2020年度には1兆3000億円近くにまで成長するという予測もある。今後販売する住宅をすべてスマートハウスにするというタマホームのようなメーカーの出現や、中小の工務店の参入など、住宅業界の動きも加速している。政府も様々な補助金や減税などの優遇策でスマートハウ…
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BIMの設計料は? フロントローディング普及策を探る
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)で、「フロントローディング」(業務の前倒し:施工や維持管理など後工程で発生する問題を設計段階で解決すること)を行う時、設計者の業務量は必然的に増える。しかし設計者がそれに見合った設計報酬を得られる仕組みがないことがネックになっている。設計者はBI…
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重機不要の住宅施工!BIMとCNCルーターでつくる家
CNC(コンピューター数値制御)の工作機械とコンピューターを連携し、設計したデータを部材の加工に使用する「デジタルファブリケーション」が大型化してきた。英国の工務店、ファーシット・ホームズ社(Facit Homes)は、現場に木工用のCNCルーターを持ち込み、ベニヤ板を現場で切断しながら住宅を建てる…
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発電効率を徹底追求!ファサードは3D設計+工作機械で
屋根だけでなくファサードに設けた数多くのひさしにも太陽光発電パネルを敷き詰めた木造建物がスペイン・バルセロナで建設された。太陽光発電を最大限に生かすため、ひさしの角度や長さは最適に設計された。「エネルギーが形を決める」というデザインだ。設計にはアルゴリズミックデザイン、施工にはCNCルーターなどを使…
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住宅の建設も! 3Dプリンターが建設機械へと進化する
コンピューターで作成した3Dモデルデータから立体の模型を自動的に作る3Dプリンターは、低価格化が進み、一般にも身近な機械になってきた。一方、数メートル角の物体を造形できる巨大3Dプリンターも彫刻や人工サンゴ礁の作成など実用化が進んでいる。そしてオランダでは巨大3Dプリンターによる世界初の住宅建設を目…
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アルゴリズム設計は分業で!隈研吾事務所
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及とともに、コンピュータープログラムによって複雑な曲面や部材配置などを行う「アルゴリズミックデザイン」という設計手法が注目されている。隈研吾建築都市設計事務所では、プログラムの作成とデザインの追求を分業する独自のワークフローによって多くの設計…
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製造業の手法で建設!大規模複合施設の施工にBIM活用
米国・ラスベガスに完成した大規模複合施設「チボリビレッジ」の施工では、製造業での経験を持つスタッフが製造業向けの3D設計ソフト「CATIA」を使い、製作図の作成から資材の発注、工程管理、現場での作業指示などを一貫して行った。その結果、現場での手戻りはほとんど起こらず、コストも予定通りに収まった。製造…
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核実験から空きオフィスまで、グーグルアースで見る世界
グーグルが無償提供しているバーチャル地球儀ソフト「Google Earth(グーグルアース)」をさらにパワフルにするのは、様々なリアルタイム情報や3Dモデルなどをグーグルアース上に重ねて表示できる「kml」というファイルだ。昨年3月からはiPadやAndroid端末などでもkmlが使えるようになり、…
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ICTを積極活用!国交省の河川管理が変わる
国土交通省は2月5日、河川の安全を確保するための今後の管理のあり方(中間とりまとめ)を公表した。河川の維持管理において、河川台帳や施設台帳のデータベース化や河道測量や堤防点検などに広域センシング技術を活用するなど、ICT(情報通信技術)を積極的に導入することを提言している。
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広がるスマートハウスビジネス、建設業側から提案を
住宅メーカーや家電メーカーからスマートハウスやHEMS(住宅エネルギー管理システム)が、続々と発売されている。東日本大震災の直後は日本のエネルギー供給不安に対応する商品という側面が強かったが、最近、日本発のスマートハウス技術が海外に輸出されたり、自動車業界がスマートビル分野に進出したりするなど、ビジ…
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技術から経営へ! BIMで成功するための「7つの心構え」
「日本のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)元年」と言われる2009年から今年で早くも5年目となり、BIMの課題は技術的なものから経営的なものへとシフトしつつある。いま、BIMを企業や発注者の利益につないでいくための経営戦略や心構えが求められている。そこで、7000回以上の講演実績…
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多様化する設計ツール!今後のフルBIMの姿はどうなる
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)で意匠、構造、設備の各モデルを統合して設計を進める「フルBIM」では、各ソフトで作成したモデルデータのファイルを「合体」させるイメージが強かった。その主役がBIMのデータ交換標準「IFC形式」だ。しかし、最近は建物の設計ツールが多様化し、データ量…
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2013年はCIM元年に(前編) 積極派の事務次官が就任
「土木インフラのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)」とも言われるCIMが、今年、土木業界に本格的に普及していきそうだ。CIMとは「コンストラクション・インフォメーション・モデリング」の略称で、構造物の3次元モデルをコンピューター上に構築しながら設計などを行う手法だ。2012年には…
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2013年はCIM元年に(後編) 製品、サービスも続々登場
「土木インフラのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)」とも言われるCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)が、今年、土木業界に本格的に普及していきそうだ。ソフトベンダーもCIM対応の製品・サービスや技術を相次いで開発、発売している。
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3Dレーザースキャナーで売上回復!米国小規模土木会社
汚水の浄化システム工事を手がける米国の小さな土木会社、グラディー・コンサルティング社は、2008年のリーマンショックで業績の落ち込みはピークに達した。そこで業務内容を見直し、思い切って2010年に3Dレーザースキャナーや3次元CADシステムを導入した。その結果業務効率化や業務・顧客の拡大の効果で業績…
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3Dアプリを無償公開!オートデスクのBIM統合戦略
米国オートデスクは、BIM分野において建設フェーズの上流から下流までのソフトやハードの連携性を高める「垂直統合戦略」を鮮明に打ち出した。その内容はSketchUp的に使える3Dデザインアプリ「FormIt」の無償公開から、大手測量機器トプコンとの提携まで広がる。ラスベガスで開催された「Autodes…
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デザインと構造設計を同時検討! シンガポールの新競技場
アジアのBIM活用最前線(8)
シンガポールで建設中の新競技場「スポーツハブ」は、開閉式ドーム、移動式観客席、そして優れた環境性能と、最新技術を導入している。その設計にはBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)がフルに活用され、鉄骨の主構造部をスレンダーに見せるデザインの検討から、鋼構造のスリム化によるコスト削減、そ…
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「日本品質」をベトナムで実現! IHI鋼橋工場
アジアのBIM活用最前線(7)
ベトナムの首都ハノイの中心部とノイバイ国際空港を結ぶ道路橋として「ニャッタン橋」の工事が進んでいる。長さ1500m、幅35.6mという世界最大級の斜張橋を含む橋長3080mの橋梁だ。橋桁の製作するIHIインフラストラクチャー・アジア(IHI INFRASTRUCTURE ASIA。以下、IIA)は、…
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これがアジアのスピード感!BIM、CIM体制を3年で構築
アジアのBIM活用最前線(6):シンガポール・スイーホン社
シンガポール政府は2015年までに建築確認申請でのBIMによる電子申請の義務付けを進めている。一方、地元の建設業はこの政策を生産性向上の機会ととらえ、建築分野だけでなく土木分野でもBIMを積極的に導入し始めた。シンガポールの地場ゼネコン、スイーホン社のBIM導入の取り組みを追った。
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政府主導!確認申請のBIM化急ぐシンガポール政府
アジアのBIM活用最前線(5)
シンガポール政府の建築建設局(BCA:Building and Construction Authority)は、2013年から段階的に建築確認申請でのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)導入を進め、3年目の2015年には床面積5000m2以上の建物に対してBIMによる電子申請を義…