イエイリ建設IT戦略
目次
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ベトナムでコンペに勝つ!久米デザインアジアのBIM戦略
アジアのBIM活用最前線(4)
ベトナム・ハノイ市に本社を置く久米設計の現地法人、久米デザインアジアのハノイ本社は2009年の設立と同時にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を導入した。以来、3年目にして設計コンペで続々と1位を獲得している。ビジュアルなプレゼンテーションがものを言う海外建設市場で、BIMが強みを…
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BIMで鉄骨を海外生産!日本とタイを橋渡しする新事業
アジアのBIM活用最前線(3)
円高による採算性の悪化で、日本に工場を持つ重工メーカーが海外の鉄骨工事から次々と撤退している。ここに着目して、タイの鉄骨メーカーであるSTP&I社と日本企業を取り持つ事業を始めたのが泰エンジニアリングだ。海外製作に経験のない建設会社も、同社を窓口として活用することで海外生産を行ってコストダウンを図る…
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超高層の施工はBIMで合意形成! 竹中がシンガポールで
アジアのBIM活用最前線(2)
竹中工務店がシンガポールで建設中の超高層ビル「マーケット・ストリート・タワー」(仮称)は、施主からBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用を義務付けられた。施主のほか、設計者やコンサルタント、サッシや空調・電気設備の専門工事会社など、数多くの工事関係者の合意形成を図り、素早い意思…
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施工でBIMを活用!マリーナ・ベイ・サンズのつくり方
アジアのBIM活用最前線(1)
日本では建設業の成長戦略の一つとして海外のへの展開が注目されている。海外の施主や設計事務所、専門工事会社とのスムーズなコミュニケーションには、設計や施工の内容をビジュアルに可視化できるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が強力な武器となる。そこで当コラムでは、日本企業が海外でBIM…
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日本のBIMは新段階へ! 仮想コンペに見る新たな挑戦
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を駆使して短時間で課題の建物を設計する仮想コンペ「Build Live Chiba 2012」(主催:IAI日本)が9月26日から30日にかけて開催された。これまでのBuild Liveでは、意匠・構造・設備の設計や施工計画などをBIMで行い、い…
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最新動向!多様化するBIMとその周辺ソフト
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及ともに、BIMやその周辺ソフトの機能や価格も多様化してきた。法令や基準に基づいたBIMモデルのチェック、意匠設計とエネルギー解析の連係、思い切った低価格化、そして土木分野向けのBIMソフトと、様々な製品が登場している。
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「原発ゼロ」閣議決定せず!それでも都市はゼロエネへ
9月14日に政府のエネルギー・環境会議が発表した「革新的エネルギー・環境戦略」は2030年代に原発稼働ゼロを可能とするための様々な戦略が20ページにわたってまとめられている(ただし政府は閣議決定せず参考文書としての扱いとしてとどめた)。同戦略には玉虫色との批判もあるが、最新のITや再生可能エネルギー…
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HEMSに共通規格!住宅の周辺機器化する家電や設備
昨年12月、住宅内の省エネ、創エネ、蓄エネの各機器をつないで稼働状況を監視・制御するHEMS(住宅エネルギー制御システム)の標準規格「ECONET Lite(エコーネットライト)」が公開され、この規格に対応した機器が発売され始めた。この標準規格により、近い将来、様々なメーカーの家電や設備などの製品が…
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ITで被災地の復興を加速、進化する建設技術!
東日本大震災の被災地では、震災がれきの分別処理や建物の復旧、土壌の除染、原発の復旧作業などが懸命に進められている。この作業を加速するため、情報化施工や無人化施工の技術やクラウドコンピューティングなどのIT技術の導入も進んでいる。この震災を教訓に、残された建物を復興拠点としていち早く稼働させるための技…
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紙からの脱却! タブレット端末が現場を変える
工事現場で施工管理を担当する技術者というと、施工図や技術資料、野帳、デジタルカメラ、黒板など多くのものを持ち歩く姿を想像しがちだ。ところが最近、小型・軽量で様々な機能を持つタブレット端末が施工管理のツールとして普及しつつある。水やほこり、衝撃にも強いアウトドア型の機種が続々と発売され、タブレット端末…
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BIMでの確認申請の義務化も!アジアで進む活用
「主要大学にBIM研究センターを設置」「BIMを活用した廃棄物管理システムを開発」―――8月3日、東京・芝で開かれたアジア建設IT円卓会議の記念講演会で、アジアの6つの国や地域の研究者が各国におけるBIM活用動向を報告した。欧米中心の国際会議と異なり、気候や風土が似たアジアでのBIM活用情報は一段と…
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BIMとも連携!鉄工所が開発した3D設計システム
橋梁や鉄骨など鋼構造物の設計や製作、架設を手がける片山ストラテック(本社:大阪市大正区)は、40年前から鉄骨構造物専用の3次元CAD「KAPシステム」を開発してきた。日本のものづくり現場のニーズに合わせて改良を重ね、対応できる仕口の種類や鉄骨設計用2次元CADとの相互連携などの機能を磨いてきた。最近…
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設計事務所におけるBIMとは? JIAがガイドライン
JIA(日本建築家協会)が「BIMガイドライン」を公開した。設計者の視点でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用し、業務を行っていくためのポイントをまとめたものだ。BIMの本当の効果を発揮するために、設計者の職能は従来の設計段階にとどまらず、施工や維持管理にまで踏み込むことが重…
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BIMで泣く新卒! 後手に回る大学の建築教育
建設業界でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や3次元CADが普及しつつある一方、大学教育ではいまだに手描き図面だけでCADを教えていない学校がある。その結果、大学でフリーの2次元CADを使いこなして鼻高々だった学生が、就職後にBIMソフトを前に立ち往生し、自信を失う例もある。一部…
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就職率100%の講習会も!BIM人材は希少価値
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及に伴い、Revit ArchitectureやArchiCADなどのBIMソフトを扱える人材のニーズが急増している。就職難の沖縄でBIMの講習会を実施したところ、受講者全員が就職に成功したという例もある。
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デジタル工作機械を共有!建築家らが渋谷でコラボ
「自分でつくる」デジタルクリエーターの拠点、「co-lab渋谷アトリエ」が今年1月、東京・渋谷にオープンした。6月には工房に様々なデジタル工作機械が設置され、本格的にスタート。ものづくりの場となる工房と、知的生産の場となるオフィス棟からなるこの施設には、若手の建築家や工業デザイナー、アーティストなど…
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<番外編>BIMはどこへ向かう? 書籍執筆で考えた
日本の書店ではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)関連の書籍は非常に少ない。このような状況の中、私はBIMの入門書の出版に挑んだ。書籍の執筆過程で悩んだのは「どこまでがBIMに関連する内容なのか」ということだ。悩んだ結果、省エネ技術やシステムについての話題も、BIMとの関連性を指摘…
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ルイ・ヴィトン美術館が受賞! AIAのBIMアワード
フランス・パリで建設が進む美術館「ルイ・ヴィトン・ファウンデーション」は、設計から施工までBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が大活躍している。曲面ガラスで覆われた外観のデザインだけでなく、コンピューター制御(CNC)の型枠を使ったコンクリートパネルやガラス部材の工場製作までも、B…
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スマホとARとBIMが融合! 街案内まで広がる活用
現実の風景の中に3次元CGや画像、テキストなどの情報を重ねて表示する「拡張現実感(AR)」を、スマートフォンや携帯端末で利用するシステムが続々と登場している。その活用分野はBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や埋設管の維持管理、防災や町案内まで広がっている。
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FMとBIMを統合!維持管理の生産性向上を図る米国
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入で建物の設計や施工の生産性が急速に向上していく一方、建物が完成した後の運用段階では、以前から変わらない完成図書をベースとしたファシリティーマネジメント(FM)の非効率さが目立ってきた。5月にワシントンDCで開催されたアメリカ建築家協会(AI…