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 「デジタルカメラ3次元計測」「3次元レーザースキャナーによる現況地形」「大型土工機械の遠隔操作」──国土交通省が7月6日の14時に公開した「NETIS震災復旧・復興支援サイト」には、がれきの処理工法やライフラインの復旧工法などに混じって、ICT(情報通信技術)や3次元技術を活用した最新の測量・制御技術も多数、登録されている。

 公開翌日の7月7日~13日までの1週間で。アクセス数は4417件(1日平均631件)にも達した。この数には同一のIPアドレスからのリクエストが30分以内にあった場合などは、カウントしていない。

NETIS震災復旧・復興支援サイト。1700件の復旧や復興に役立つ新技術が登録されている。キーワード検索もできる(資料:国土交通省)

 NETIS(New Technology Information System:新技術開発システム)とは、公共工事などにおける新技術に関わる情報の共有および提供を目的とする国土交通省のデータベースシステムのこと。2001年度からイントラネットおよびインターネットで公開・運用している。

 「NETIS震災復旧・復興支援サイト」では、NETISに登録されている約4000件の技術の中から、東日本大震災で被災した地域の復旧や復興に役立つ新技術について、技術名や技術概要などに「震災対応上の特徴」や「災害対応関連工事・業務における活用実績」といった復旧・復興に特化した情報を加えて発信している。

 その数は約1700件にも上る。これだけの技術から、被災地の状況やニーズに合ったものを探しやすくするため、「がれき・土砂処理」や「ライフライン復旧」、「液状化対策」、「補修・修復」などのジャンル別に細かく整理したほか、キーワードで検索できる機能も付けた。

 国交省では4月からNETISの技術を被災地の復旧や復興に役立てるためサイト開設の準備を進め、6月には新たなデータベースシステムを構築した。そして、6月9日~24日の間、NETISに新技術を登録している企業すべてに電子メールを送り、震災復旧・復興に活用できる技術について追加情報の書き込みを求めた。

 その結果、約1700件もの技術に対して書き込みがあった。国交省大臣官房技術調査課の増竜郎課長補佐は「NETISは各地方整備局と一緒に運用しているので、いろいろな人に意見を聞きながら計画した。当初は500~1000件くらいの書き込みがあればと思っていたのが、1700件もあった」と、反響の大きさに驚きを隠さない。

 7月13日現在の登録件数は、1787件。このうち「無人化施工」のジャンルには32件、「計測・測量」には108件、「情報通信、情報共有」には54件が登録されている。もともとNETISに登録されている技術は、コストの縮減や安全性の向上、施工の合理化などを目指すものが多い。

 こうした特性は、安全でスピーディな作業が求められる震災の復旧・復興の作業とも相性が良いといえる。具体的にどのような技術が活用できるのかを、ITや3次元技術などに関連するものを中心にサイトに登録された情報から探ってみた。