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グラデーションブラインドで昼光利用と外熱負荷軽減を両立

 建物への日射や外気温による「外熱負荷」を減らすために、後付け内窓タイプの二重サッシを設置し、外壁内側には断熱材を張った。屋上に新設した太陽光発電パネルや太陽熱温水器は、日射の防ぐことによる負荷軽減にも利用している。このほか、本館の西側に増築された新館の西側壁面を緑化した。

 窓のプラインドにも工夫を施した。一般的なブラインドだと、昼間はパソコンのモニターが見えにくかったりするため、閉じてしまうことが多い。そこで照明の負荷軽減策として上部と下部で羽根の開度を連続的に変えた「グラデーションプラインド」を採用した。上部は外部の光を一部だけ取り入れて天井に向かって反射させ、昼光利用を促進する一方、下部は日射を遮ることで外熱負荷を軽減する仕組みだ。

 さらにLED照明やインバーターによって高効率で照明する「Hf蛍光灯」、自動調光制御も導入。オフィス用のサーバーは集約することにより高効率化を図った。

新館の屋上に設置された太陽光温水器のパネルは日射の遮へいにも役立っている(左)。新館西側の壁面緑化(右)(写真:家入龍太)

上下の開度を変えて昼光利用を促進する「グラデーションブラインド」(左)。1階の打ち合わせスペースに設置したLED照明(右)(写真:家入龍太)