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ダクトの配置と同時に静圧計算が終了

 シスプロは、2010年に発売したBIM対応の設備設計CAD「DesignDraft空調・衛生版 V4.5」で、ダクトの静圧計算機能を搭載した。

 ダクトの断面や風量を調節する「ダンパー」、曲がり部などを建物の躯体に合わせて3次元で設計し、風量を設定するとその場でダクトの静圧を計算して確認できる機能だ。

 つまり、設備設計者はダクトと躯体とが干渉しないように設計できるだけでなく、ダクトの性能までも即座に知ることができるのだ。もし、圧力損失が大きすぎるようだと断面を大きくしたり、ダクトのルートを変えたりできる。逆にダクトの性能に余裕がありすぎる場合は、断面を小さくすることも可能だ。

DesignDraft V4.5に搭載された静圧計算機能。ダクトの作図をしながら圧力損失を確認できる(資料:シスプロ)
DesignDraft V4.5に搭載された静圧計算機能。ダクトの作図をしながら圧力損失を確認できる(資料:シスプロ)

 排水管や蒸気配管にとって、勾配は水や凝縮水を有効に排水する性能を決めるための重要項目だ。2011年12月に発売予定の次期バージョンには、配管の勾配を一定に保ったまま、配管ルートを変更できる機能も搭載される予定だ。

勾配を一定に保ったまま排水管などのルートを変更できる機能(資料:シスプロ)
勾配を一定に保ったまま排水管などのルートを変更できる機能(資料:シスプロ)

 これまでの配管設計は、躯体や他の設備機器類との干渉を避けるようにすることが最優先されてきた。その結果、3次元的に見ると勾配にばらつきができ、管の断面全体が「満流」になる場所が発生して洗面所のトラップを逆流するなどスムーズな排水を阻害してしまうこともあった。

 「配管の勾配を一定にする」という制約条件を持ちながら干渉を避けて配管ルートを設計することにより、排水性能は自動的に確保でき、しかもムラのない設計ができあがる。3次元CADならではの機能を使うことで、設計段階から最高性能を確保することができるのだ。