家電量販店と中堅住宅メーカーがコラボ
11月10日、家電量販店のヤマダ電機と、中堅住宅メーカーエス・バイ・エルは、「省エネ」、「創エネ」、「蓄エネ」のトリプルエコがそろった新しい住まい「SMART HOUSING(スマートハウジング)」を新築・リフォーム問わずに展開すると発表した。
太陽光発電システムのほか、エネルギーの消費を見える化し最適に管理するHEMS、家庭用蓄電池、IHクッキングヒーターとエコキュートからなるオール電化、省エネエアコン、LED照明、さらにはEV(電気自動車)やEV用コンセントなどが含まれる。
ヤマダ電機は電気設備を担当する。同社の広範な調達能力を生かし、価格帯別におすすめの製品やシステムを組み合わせ、予算に応じた「スマートパッケージ」として提案するものだ。
一方、エス・バイ・エルは60年間にわたって培ってきた住まいづくりのノウハウを生かし、夏は涼しく冬は暖かい日差しのコントロール、自然光や風を室内に取り込む間取り、季節に合わせて変化する植栽によって、パッシブな省エネ性を備えた住宅を提供する。
両社の力が結集することで、住宅だけでなく、生活にかかわる省エネ家電や電気自動車までを含んだ、トータルな提案をするという。
2012年1月には、スマートハウジングのモデル住宅として千葉北展示場がオープンする予定だ。4.6kWの太陽光発電システムやHEMS、6.0kWhリチウムイオン蓄電池、LED照明、EVのi-MiEVとEV用コンセントなどを搭載している。
千葉北展示場のモデル住宅の場合、旧省エネ基準の同規模の住宅と比べて、年間26万7616円の光熱費削減が可能となり、住宅光熱費ゼロの暮らしを実現できる。
スマートハウジングの販売価格は、4.32kW太陽光発電システム、HEMS、6.0kWhリチウムイオン蓄電池を備えた場合、通常建物価格+493.5万円(税込み)からとなっている。