VRで本番さながらの事故対策訓練
例えば、クルマが故障してトンネル内に停止し、さらに火災が発生したというような事故シナリオを教官が設定してG’VALシステムに流す。
すると訓練生の画面のモニターカメラ画面には、トンネル内で停止している事故車の状況や炎が上がっている様子が映し出されるとともに、仮想の火災警報器が作動してアラームが鳴る。
そこで訓練生は、システムを通じて付近のパトロールカーに現場に急行して交通規制するように指示したり、消防隊に必要な車両の種類や台数を伝えて出動を命じたりといった対応を本番さながらに行う。
すると、トンネル入り口のモニターカメラには、指示を受けてトンネルに入っていくパトロールカーや消防車などの様子が映し出され、その後、事故現場にこれらの車両が到着する様子が分かる。
さらに現場で起こっている状況をモニターカメラの映像やSCADAの画面、アラームの発生状況などを見ながら、トンネル内の換気
装置を作動させて適切に煙を除去したり、電光掲示板によって避難誘導を行ったりする。火災の規模やトンネル内の発生位置によっては、トンネル入り口の信号を赤にしてクルマの進入をストップさせたりもする。