AutoCAD WS:モバイルCADアプリがGPSに連動

 2010年にオートデスクが無償公開した「AutoCAD WS」は、ウェブブラウザーのほか携帯端末上でAutoCADのDWGファイルの閲覧や編集、保存できるアプリだ。当初、iPhoneやiPad用のアプリだったが、その後、Android版も登場した。今年2月のバージョンアップでは3次元モデルの表示機能とともにGPSとの連動機能が追加された。

 この機能を使うと、iPadなどに表示した地図の上に、現在の場所を重ねて表示することができる。CAD図面を使ったナビゲーションが可能になるわけだ。

 例えばAutoCAD WS上に、現場の平面図を表示させておくと、図面上で現在の自分の位置が分かり、目的地への方向や距離もAutoCAD WSの計測機能で調べられる。広大な原っぱや河川敷など手がかりのない場所で測量のポイントやマンホールなどを探すとき、大いに役立ちそうだ。

 また、現場で発見した埋設物などの問題個所を、CAD図面上に記入する時にも、GPSの位置情報を使ってすぐに作図できるので、業務の効率化に大いに役立ちそうだ。

AutoCAD WSの図面上に現在位置(画面中央の青い点)を表示した例(資料:繁戸和幸)
AutoCAD WSの図面上に現在位置(画面中央の青い点)を表示した例(資料:繁戸和幸)

 GPS機能とCADソフトの連携は、スマートフォンなどの携帯端末ならではの機能だ。画面が小さい携帯端末でCADソフトを使うことは一見、使いにくそうだが、GPSとの連携でこれまでになかった便利さや用途を生み出した。

 さらにカメラやマイク、加速度センサーなどとAutoCAD WSが連携することが、施工管理や維持管理などでさらに用途が広がることが期待できそうだ。