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約半数の回答者が土木分野でBIMを活用

 2009年にマグロウヒル・コンストラクション社が「BIMの経済価値(The Business Value of BIM)」という報告書を発行したとき、建築以外の分野ではごく一部の企業を除き、BIMの導入は極めて少なかった。

 しかし、状況は変わった。今回、土木にかかわる発注者や設計会社、ゼネコン・サブコンなどを対象に行った調査では、回答者466人のうち約半数に当たる46%がBIMを使っていると答えたのだ。土木分野のBIMユーザーのうち、活用歴が1~2年の回答者が43%を占め、5年以上の活用歴があると回答した人は23%だった。建築分野に比べて、土木分野でのBIM活用は2~3年遅れている感じだ。

2011年における土木分野でのBIM活用状況。「A/E」は設計者、「Contractor」は建設会社を表す(資料:McGraw-Hill Construction)
2011年における土木分野でのBIM活用状況。「A/E」は設計者、「Contractor」は建設会社を表す(資料:McGraw-Hill Construction)

 とはいえ、土木のBIM活用は急速に伸びている。2009年の段階では半分以上の業務にBIMを使っているという回答は16%しかいなかったが、2011年にはこの比率が29%に上昇し、2013年には52%になると予測されている。特に水道分野ではここ3年間、倍々ゲームで普及が進んでいる。また、大企業より小規模企業のBIM活用率の伸びが大きいのも特徴だ。

水色とエンジ色の部分が半分以上の土木プロジェクトでBIMを使っている層。その割合は急激に増えつつあり、マグロウヒル・コンストラクション社では、2013年には半分以上の業務にBIMを使っているという人の比率が52%という予測をしている(資料:McGraw-Hill Construction)
水色とエンジ色の部分が半分以上の土木プロジェクトでBIMを使っている層。その割合は急激に増えつつあり、マグロウヒル・コンストラクション社では、2013年には半分以上の業務にBIMを使っているという人の比率が52%という予測をしている(資料:McGraw-Hill Construction)

 土木分野でBIMを活用するメリットとしては設計者、施工者とも「BIMが使えることが売り物になる」「新しいサービスを提供できる」「リピートオーダーを獲得できる」ということで共通している。
 
 施工者は設計者よりも「手戻り工事が減る」「工事利益が増える」「若年スタッフの教育を改善できる」というメリットを感じている。また発注者は「手戻り工事が減る」ことには魅力を感じているものの「コスト削減」にはあまり興味を示していないことが分かった。