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BIMの習熟度が上がるほど投資採算性も向上

 土木におけるBIM活用のメリットを、より細かくみてみると設計者、施工者ともに「施設の空間的な配置(Spatial Coordination)」での利便性がトップとなり、建築分野と似た結果になった。

 一方、発注者が最も興味を示したのは、「成果品の提出手順(Submittal Process)」だった。そして設計者は施工者よりも「数量計算(Quantity Take-Off)」や「見積もり(Cost Estimation)」の利便性にメリットを感じるとする回答が高い結果となった。

BIMの利便性を感じる業務内容(資料:McGraw-Hill Construction)
BIMの利便性を感じる業務内容(資料:McGraw-Hill Construction)

 BIMを導入後、成果はどのくらい上がっているのだろうか。投資採算性(ROI)という視点で設計者、施工者、発注者に聞いてみたところ、3分の1の回答者が「変わらない」または「悪化した」と答えた。「25%以上、ROIが改善した」と答えたのは4分の1にすぎない。どちらかと言うと、設計者より施工者や発注者の方に、ROIの改善効果が現れているようだ。

投資採算性(ROI)の改善効果(資料:McGraw-Hill Construction)
投資採算性(ROI)の改善効果(資料:McGraw-Hill Construction)

 ただし、ROIの改善効果はBIMの習熟度と連動している。「50%以上、向上した」と答えたのは、BIMの初心者はわずか2%にすぎなかったが、中級者は5%、上級者は21%、専門家にいたっては43%と、その割合が増えている。これは建築分野のBIMユーザーと同様の傾向を示した。

BIMの習熟度が上がるほどROIの改善効果が上がっていることが分かる(資料:McGraw-Hill Construction)
BIMの習熟度が上がるほどROIの改善効果が上がっていることが分かる(資料:McGraw-Hill Construction)