東京駅JR×ARサービス:スマホを地下街の個人用サインとして活用

 大きな駅の構内や地下街で、待ち合わせ場所や土産物を買うお店の場所がなかなか分からず、困った人も多いのではないだろうか。

 また、施設管理者の立場としては、店舗や交通機関などの最新情報をできるだけ細かく利用者に提供したくても、ひんぱんに入れ替わる店舗の最新情報を反映した多数のサインや地図を作るのは大変だ。

 こうした大規模な駅や地下街の不便を解消しようと、JR東日本は4月16日~6月30日の期間、東京駅で画期的な駅構内の情報提供サービスを試行している。「東京駅JR×AR」というサービスで、スマートフォンとARを使って、今、自分がいる場所や向いている方向を起点として、周囲の情報が見られるようにしたものだ。

 東京駅構内の床面や柱の27カ所に「AR識別マーカー」を設置し、無料の「東京駅ARアプリ」をインストールしたスマートフォンのカメラ越しにこのマーカーを見ると、画面に付近の店舗や立体的な駅構内地図などが表示される仕組みだ。対応機種はiPhone( iOS5.0、iOS5.1)とAndroid(OS2.2、OS2.3 ※OS3.xには非対応)。

ARマーカーによる情報取得のイメージ(資料:JR東日本)
ARマーカーによる情報取得のイメージ(資料:JR東日本)

 自分の位置や向きを基準に、店舗などの位置が分かると、地図が苦手な人でもスムーズに目的地にたどり着けそうだ。

 このほか鉄道の運行状況や目的地の駅までの経路検索、時刻表、駅構内図、鉄道路線図なども、提供されている。案内地図がない場所でも店の位置や、臨時で開催されるイベント会場までの行き先を調べたりするときなどに便利に使えそうだ。

 さらに、店舗や路線が変わったときにシステム上でデータを更新するだけで、表示も修正されるので、施設管理者にとっても地図や看板の上からシールを張って修正する手間などが軽減される。サービス向上とコストダウンの両面で便利に使えそうだ。スマホは将来、ARによってサイン代わりになる可能性もありそうだ。