シンガポール:5000m2超は2015年までにBIMでの確認申請を義務化

シンガポール大学土木環境工学科のスワディブ・ポーン教授(写真:家入龍太)
シンガポール大学土木環境工学科のスワディブ・ポーン教授(写真:家入龍太)

 アジアにおけるBIM先進国、シンガポールでは、以前から「CORENET」という建設・不動産ネットワークを使い、「eサブミッション」というBIMによる建築確認の電子申請を受け付けてきた。

 シンガポールの建築建設局(BCA)によると、2010年には88の建設プロジェクトで、386件のBIMによるeサブミッションが行われた。

 BIMによる電子申請の流れはさらに加速し、2010年にはBCAなど9つの機関がCORENETを通じたBIMによる申請を採用し、2011年には構造や設備、配管のBIMによるeサブミッションも始まった。標準化したBIMモデル作成用のテンプレートや解説付きのガイドラインも提供されている。

 「BIMによる建築確認の電子申請は2015年までに80%の普及率に達すると予測されている。今後10年間に建設業の生産性を25%高めるという政府の計画の一部として、電子申請が位置付けられている」と、シンガポール大学土木環境工学科のスワディブ・ポーン教授は説明する。

 BIMによる電子申請は今後、義務化されていく。まず2013年までに2万m2を超える建物については、意匠部分のBIMによる電子申請が義務付けられる。2011年に始まった構造や設備のBIMによる電子申請は、2万m2を超える建物について2014年までに義務化される。そして2015年までには5000m2を超えるすべての建物についてBIMによる確認申請が義務付けられるのだ。

シンガポールのBIM活用プロジェクトの例(資料:アジア建設IT円卓会議記念講演会より)
シンガポールのBIM活用プロジェクトの例(資料:アジア建設IT円卓会議記念講演会より)