タイの鉄骨工場と日本のユーザーをつなぐ

 この工場の一角に東京・中央区に本社を置く泰エンジニアリングのタイオフィスが置かれている。その業務は、ずばり日本の建設会社やエンジニアリング会社が行う鉄骨製作(海外企業への発注業務)のサポートだ。

 円高が定着した現在、アジア各国の工場で鉄骨を製作すると、コストは数割安くなる。円安時代のように日本の工場で製作した鉄骨を海外プロジェクトに使うと採算は厳しい。逆に海外の工場で製作した鉄骨を日本に輸送してきても、国内工場より安い場合がある。建設業が円高メリットを生かすためには、鉄骨の海外生産が有効なのは言うまでもない 。

 「日本企業からの主に海外プロジェクト向けの依頼を受けて、STP&Iの工場に鉄骨を発注するまでの業務を中心に行っている。必要に応じて、製作管理の仕事も引き受ける」と同社タイ事務所製作管理担当の寺田陽氏は語る。

チョンブリ工場の一角にある泰エンジニアリングのタイ事務所(写真:家入龍太)
チョンブリ工場の一角にある泰エンジニアリングのタイ事務所(写真:家入龍太)

 日本企業が海外企業に鉄骨製作を依頼するときにネックとなるのはまず言葉だ。図面や仕様書を英語で書かないと、海外企業は製作に着手できない。

 泰エンジニアリングは、日本の企業から受け取った日本語の図面や仕様書を英語に翻訳するほか、工場に発注するうえでの問題点などをSTP&I社に引き継ぐ前の段階で解決しておく。