タイの鉄骨工場と日本のユーザーをつなぐ

 また職人のような高レベルの労働者が集まっている日本の工場と違い、工場で働いているのはラオスやミャンマー、カンボジアから来た外国人労働者も多く、細かく書き込まれた図面は理解できない。

 製作に使う図面の描き方や表現方法も違う。部材の加工情報をあらかじめTeklaStructuresなどで3次元モデル化し、加工図は工場側で3次元モデルから労働者にあったものを自動作成するという方法を採っている。同時に鋼材加工用の数値データも3次元モデルから作成し、工場にあるCNC切断機やCNC穴明け機で使用する。

CNC切断機(左)やCNC穴開け機(右)による鋼板の加工作業(写真:家入龍太)

 STP&I社が3次元モデルによる鉄骨製作手法を導入したのは1996年ごろだという。泰エンジニアリング社長の長田泰範氏は「同社での鉄骨作成は、TeklaStructuresがないともはや不可能だ」と言い切る。