仮想の花火を使ったプレゼンに拍手喝采

 例えば、ハノイの複合施設「ホー・タイ・ホテル(HO TAY HOTEL COMPLEX)」の設計コンペ。地元の「昇り竜」の伝説にちなんで、建物全体をひねった形状でデザインするのにBIMを活用した。

 約40分間にわたるプレゼンテーションでは、BIMモデルを基に作成したCGムービーが生きた。ベトナム人プレゼンターを起用して、プレゼンを盛り上げながら進行し、最後に建物を囲むように仮想の花火が上がるシーンを演出。最後は拍手喝采(かっさい)で締めくくり、見事、コンペで1等を獲得した。

コンペで1等を獲得した「HO TAY HOTEL COMPLEX」のCGパース(資料:Kume Design Asia)
コンペで1等を獲得した「HO TAY HOTEL COMPLEX」のCGパース(資料:Kume Design Asia)

拍手喝采だった最後の花火シーン(資料:Kume Design Asia、写真:家入龍太)
拍手喝采だった最後の花火シーン(資料:Kume Design Asia、写真:家入龍太)

 ホーチミン市に建設する複合施設「コン・クイン・プラザ(CONG QUYNH PLAZA COMPLEX)」では、久米デザインアジアのほかシンガポールやオーストラリア、韓国の5社がコンペへの参加を指名された。

 このコンペで1等を獲得したときも、CGムービーが功を奏した。Revitや3dsMaxで作った建物のBIMモデルデータを現地のCG作成会社に提供してムービーを作ったのだ。

 「途中で3~4回、修正を行っても10日ほどでできた。しかも費用は日本より一けた安い金額だった」と久米デザインアジア ハノイ本社の竹田精次郎所長は説明する。

コンペで1等を獲得した「CONG QUYNH PLAZA COMPLEX」のCGパース(資料:Kume Design Asia)
コンペで1等を獲得した「CONG QUYNH PLAZA COMPLEX」のCGパース(資料:Kume Design Asia)