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ツリーハウスなどユニークな建物にも対応

 ファーシット・ホームズ社は、この工法で様々な住宅を建設した実績を持っている。2013年3月現在、この工法で7棟目の住宅を建設中だ。コストについては「当社は高性能、高品質の注文住宅を手がけており、従来工法に比べて少し安い程度」と、ファーシット・ホームズ社の執行役員、ブルース・ベル氏は説明する。

 また、ツリーハウスのようなユニークな建物も同様の工法で施工している。

CNCルーターによって建てた住宅の例。出来映えは、従来の工法との差を感じさせない(Image: Courtesy of Facit Homes)
CNCルーターによって建てた住宅の例。出来映えは、従来の工法との差を感じさせない(Image: Courtesy of Facit Homes)

住宅の内部(Image: Courtesy of Facit Homes)
住宅の内部(Image: Courtesy of Facit Homes)

ツリーハウスの施工例(Image: Courtesy of Facit Homes)
ツリーハウスの施工例(Image: Courtesy of Facit Homes)

施工中のツリーハウス(Image: Courtesy of Facit Homes)
施工中のツリーハウス(Image: Courtesy of Facit Homes)

 CNCルーターを“建設機械”として現場で使うというアイデアは、これまでの設計・施工のやり方に慣れた建設関係者には、なかなか思い付きそうにない。この新しい工法を編み出したのは、建設には素人の工業デザイナーたちだった。

 工場でなく、現場で素材から加工する方法は、現場でトラブルがあった場合にも対応しやすい。現場で扱う資材も小型で、手作業も多い。そのため、施主自身が現場での塗装や断熱材を吹き込んだ穴を円形の板でふさぐなどの作業を手伝うこともある。自分自身が工事に参加することで、施主の満足感も高まるようだ。

家入龍太(いえいり・りょうた)
家入龍太(いえいり・りょうた) 1985年、京都大学大学院を修了し日本鋼管(現・JFE)入社。1989年、日経BP社に入社。日経コンストラクション副編集長やケンプラッツ初代編集長などを務め、2006年、ケンプラッツ上にブログサイト「イエイリ建設ITラボ」を開設。2010年、フリーランスの建設ITジャーナリストに。IT活用による建設産業の成長戦略を追求している。
家入龍太の公式ブログ「建設ITワールド」は、http://www.ieiri-lab.jp/ツイッターやfacebookでも発言している。