米国オートデスクは、米国トプコンが発売した墨出し機にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルを対応させる制御ソフトを開発した。また、鉄骨や鉄筋コンクリートの詳細設計ソフトのベンダー、フランスのグレイテックを買収している。BIMベンダーを買収した米国測量機器大手、トリンブルと競い合うように、企画から詳細設計、施工までを行うためのBIMの垂直統合戦略を進めている。

 12月3日~5日まで米国オートデスクがラスベガスで開催した「Autodesk University 2013」(以下、AU2013)で、同社はフランスのグレイテック(Graitec)を買収したと発表した。

 グレイテックはBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の手法で鉄骨用の詳細設計を行う「Advance Steel」や、鉄筋コンクリート構造物の詳細設計を行う「Advance Concrete」などのソフトベンダーだ。

「Autodesk University 2013」のオープニングイベントで基調講演を行う米国オートデスク社長兼CEOのカール・バス氏(写真:家入龍太)
「Autodesk University 2013」のオープニングイベントで基調講演を行う米国オートデスク社長兼CEOのカール・バス氏(写真:家入龍太)

フランス・グレイテックの鉄骨用詳細設計ソフト「Advance Steel」の画面(資料:Graitec)
フランス・グレイテックの鉄骨用詳細設計ソフト「Advance Steel」の画面(資料:Graitec)

バーチャルな世界とリアルな世界をつなぐ

 これらのソフトは、オートデスクのBIMソフト「Revit」などで設計した建物の構造部材などを現場での施工や工場製作に対応できる施工図レベルまで、設計を詳細化する機能を担うものだ。

 米国オートデスク長兼CEOのカール・バス氏は「オートデスクの使命は、バーチャルな世界とリアルな世界をスムーズにつなぐこと」と語った。

AU2013会場で記者会見する米国オートデスク社長兼CEOのカール・バス氏(写真:家入龍太)
AU2013会場で記者会見する米国オートデスク社長兼CEOのカール・バス氏(写真:家入龍太)

 既に前回のAU2012で同社は「バーチャルな世界とリアルな世界をスムーズにつなぐ」動きを見せている。測量機器の大手メーカー、米国トプコンとの提携だ。

 提携の内容は、「オートデスクのタブレット端末用CADソフト『AutoCAD WS』とトプコンのトータルステーションを連携させること」と「トプコンのハード製品とオートデスクのソフト製品を組み合わせて、長期的なビジョンで『大衆化』を図ること」いうものだった。

 「大衆化」とは、特殊な知識や技術がなくても、誰もが簡単に使える製品にするという、使い勝手のよさを向上させるという意味だ。