設備の施工も自動化を視野に
講演の中でコシュネビス教授は、建物の躯体だけでなく、配管や配線設備などの施工を自動化するイメージもアニメーションで示した。透明な部材にLEDを組み込んだ省エネタイプの照明機器のイメージも紹介した。
コストや工期の点で優れ、職人的な高度なスキルも必要ないコンター・クラフティングは、最新の建設技術だが、建設市場が成熟し様々な規制がある先進国よりも、とにかく安く、多くの住宅を建設したいニーズが高い発展途上国の方が先に普及するかもしれない。
そして発展途上国でさらに進化したコンター・クラフティングが、やがて先進国の建設市場に逆上陸し、既存の建設手法の大きなライバルになる可能性もある。コシュネビス教授の講演を聞いて筆者はそう感じた。
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