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スイスのチューリッヒ工科大学では、無人ヘリコプターを使ってブロックを積み上げたり、あやとりのようなワイヤ構造物を編んだりする空中施工技術の研究に取り組んでいる。今後、研究が進めば、新たな施工方法として工事現場で使われる可能性がある。

 今、話題の3Dプリンターは、プラスチックや石こうなどの材料を、建物や構造物の断面に少しずつ積み上げていくことで立体の模型を作る。一方、スイスのチューリッヒ工科大学(ETH Zurich)では、小型無人ヘリコプターを使って小さなブロック材料を約1500個積み上げて高さ約6mの建物模型を作る実験に成功した。

 同大学の研究者、フェデリコ・アウググリアロ(Federico Augugliaro)氏は2013年12月、米国ラスベガスで開催された「Autodesk University 2013」で、4つの回転翼を備えた「クアッドコプター」と呼ばれる無人ヘリコプターを自動制御して、建物やワイヤ構造物をつくる空中施工技術(Aerial Construction)について講演した。演題は「環境と連携する無人ヘリコプター(原題:Flying machines interacting with the environment)」だ。その概要をお伝えしよう。

4つの回転翼を備え安定した飛行を行う無人ヘリ「クアッドコプター」が、2本のロープの間にあやとりのようなワイヤ構造物をつくり上げる(写真:チューリッヒ工科大学)
4つの回転翼を備え安定した飛行を行う無人ヘリ「クアッドコプター」が、2本のロープの間にあやとりのようなワイヤ構造物をつくり上げる(写真:チューリッヒ工科大学)

クアッドコプターを片手に講演するチューリッヒ工科大学のフェデリコ・アウググリアロ氏(写真:家入龍太)
クアッドコプターを片手に講演するチューリッヒ工科大学のフェデリコ・アウググリアロ氏(写真:家入龍太)