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広告やイベントなど、建設業の新ビジネスへの活用も

 多くの観光客が現場の間近を通行するパリでは、カムフラージュした足場シートで工事現場を隠すだけでなく、スマートフォンや香水などのブランド広告を大きく入れることで、おしゃれ度をさらにアップしている工事現場も見かけた。

香水などのブランド品の広告を入れた足場シート。パリ・ヴァンドーム広場にて(写真:家入龍太)
香水などのブランド品の広告を入れた足場シート。パリ・ヴァンドーム広場にて(写真:家入龍太)

スマートフォンの広告を大々的に取り入れたパリのシテ島の足場シート。(写真:家入龍太)
スマートフォンの広告を大々的に取り入れたパリのオペラ座近くの建物の足場シート。(写真:家入龍太)
スマートフォンの広告を大々的に取り入れたパリのシテ島(左)とオペラ座近くの建物(右)の足場シート。(写真:家入龍太)

 大きな足場全体にイラストや写真を描くのは、以前は難しく、大変な作業だった。しかし今や、おしゃれな足場シートはすぐにつくれる時代になった。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)などの3Dソフトを使えば、足場を覆うシートのデザインは簡単にできる。写真やイラストを配した広告などの柄にも対応可能だ。その展開図を作成して、横断幕や垂れ幕を印刷する大判プリンターで足場用のメッシュシートに印刷するだけで出来上がり、というわけだ。

パリ・シャンゼリゼ通りに面した建物の足場広告(写真:家入龍太)
パリ・シャンゼリゼ通りに面した建物の足場広告(写真:家入龍太)

 建物の柄や広告だけでなく、絵画や写真コンテストの入選作品などを足場シートに印刷すれば、屋外イベントや展覧会も開催できそうだ。こうした“おしゃれ足場”は、建設業にとって広告収入やイベント収入など、新たなビジネスチャンスも生み出すことになる。

 日本の場合、足場シートへの印刷を請け負っている会社はあるが、足場シートの一部に取り付ける広告やポスターなどが多いようだ。もう少しスケールアップすることで、建設業のイメージアップや新事業開発に生かすこともできるのではないか。日本橋ダイヤビルディングのように“おしゃれ足場”を導入した事例もあるが、数はまだ少ない。日本の建設現場でも、観光都市では特に、“おしゃれ足場”の導入をもっと積極的に検討してみてはいかがだろうか。