マクロな対策とミクロな対策で地下水流入を防ぐ

 地下水の止水作業も進みつつある。そこで凍土遮水壁という「マクロな対策」と、ロボットによる地下水漏えい個所の特定と止水対策を行うという「ミクロな対策」が同時並行で進行している。

 まず、マクロな対策としては土遮水壁による止水だ。1~4号機の建屋をぐるりと囲むように地盤内に配管を埋設し、ここに冷却材を循環させて地盤を凍らせて凍土による“地下ダム”を構築するという計画だ。

 地盤を凍結させて止水する方法は、シールドトンネルの工事でよく使われる。左右から掘り進んできた2台のシールド機を地中で「ドッキング」させるとき、シールド機同士を鋼板などでしっかりと接続し、止水するまでの間、両シールド機の前にはさまれた部分の土を一時的に凍結し、掘削する。

 1~4号機を取り囲む凍土壁は、シールド機のドッキングに比べると相当規模が大きく、その維持には膨大な電力を必要とする。応急的な対策としては有効だが、長期的に見れば地下水流入個所を特定し、止水することが望ましい。

凍土遮水壁のレイアウト案(資料:東京電力)
凍土遮水壁のレイアウト案(資料:東京電力)