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現場事務所に「BIMルーム」

 複雑な建物を短工期で完成させるためには、手戻りを極力防ぐ必要がある。そこでMBC2の現場では、意匠・構造・設備を連携させたBIMモデルで事前に干渉部分がないかをチェックしたり、付近で側溝の施工を行うときに地下に埋設されている電線に障害を与えないようにするために電線をBIMモデル化して事前に確認したりするなどの作業が行われた。

意匠、構造、設備を連携させたBIMモデル(左)。地下に埋設されている電線類もBIMモデル上に書き込み、近接作業での注意すべき点を分かりやすくした(右)(資料:清水建設)
意匠、構造、設備を連携させたBIMモデル(左)。地下に埋設されている電線類もBIMモデル上に書き込み、近接作業での注意すべき点を分かりやすくした(右)(資料:清水建設)
意匠、構造、設備を連携させたBIMモデル(左)。地下に埋設されている電線類もBIMモデル上に書き込み、近接作業での注意すべき点を分かりやすくした(右)(資料:清水建設)

 現場事務所には「BIMルーム」を設けた。ここでは、意匠、構造、設備のBIMモデルや図面をプロジェクターで映しながら技術的な課題を解決する会議を行っている。例えば、BIMモデルを見ながら施工上の問題点を洗い出したり、部材同士の干渉部分を見つけて解決したり、設計チームと施工チームの調整を図ったりといったことが行われる。

 こうしてBIMモデルの段階で問題を解決したうえで、最終的に施工で使う図面をBIMモデルから作成していく。

MBC2の現場事務所に設けられたBIMルームの活用イメージ(資料:清水建設)
MBC2の現場事務所に設けられたBIMルームの活用イメージ(資料:清水建設)

技術的な検討で使われた資料の例(資料:清水建設)
技術的な検討で使われた資料の例(資料:清水建設)

意匠、構造、設備のBIMモデルから施工図を作成する(資料:清水建設)
意匠、構造、設備のBIMモデルから施工図を作成する(資料:清水建設)

 MBC2の現場所長を務める石橋章夫氏は「シンガポールの工事現場で働くスタッフや作業員は外国人がほとんどで、日本の職人のように図面から3次元的な空間をイメージすることが難しい。その点、BIMの3D画像を交えると彼らにも分かりやすく説明できるので、とても重宝している」と語る。