点群データを立体トレースし、BIMモデルに
そのデータをオートデスクの点群処理ソフト「ReCap Pro」に読み込んで、周囲の電柱や電線などの不要なデータを削除する。
そしてBIMソフト「Revit」にこの点群データを読み込み、立体的にトレースして壁や窓、床などを配置するとBIMモデルが完成する。
出来上がったBIMモデルに、太陽光の差し込みや反射などの見え方をシミュレーションするレンダリング処理をかけると、まるで本物の写真を見ているようなリアルさだ。
田中絹代ぶんか館は現在も使い続けられているため、机や本棚などの家具類を置いたままBIMモデル化が行われた。そのため、現状の壁などの様子はデータとして再現しておらず、バーチャル空間で再現した壁などはピカピカの新築のように見える。
一方、解体直前の建物をBIMモデル化する場合だと、家具類をすべて搬出し、建物だけになった状態で壁や天井、床などを写真撮影し、BIMモデルのテクスチャーとして張り付けることも可能となる。
例えば、土木分野ではパシフィックコンサルタンツが維持管理業務での活用を目的に用いた方法だ。