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商用電力を上回る総合発電効率

 技研構内の太陽光発電パネルをフルに使った発電量と、様々な省エネ装置によって基準ビルより半分以下に抑えた本館建物の消費エネルギーを比べると、前者が後者を上回り、2014年度にはついにソースZEBの達成がほぼ確実になった。

 さらに、技研にはビル単体でのエネルギー収支だけでなく、構内の建物や実験施設全体を1つの町に見立てて電力使用の最適化を図る「スマートシティ」としての様々な施設が設けられている。

 例えば、自家発電装置だ。本館の裏には200kWのガスエンジン発電機2基と、その排熱で発電する50kWのバイナリー発電機1基からなるマイクロコンバインド発電施設が建設されていた。

200kWのガスエンジン発電機(写真:家入龍太)
200kWのガスエンジン発電機(写真:家入龍太)
ガスエンジンの排熱でさらに発電する50kWのバイナリー発電機(写真:家入龍太)
ガスエンジンの排熱でさらに発電する50kWのバイナリー発電機(写真:家入龍太)

 技研内の電力需要が大きい時間帯に自家発電を行うと、電力の使用ピークを下げることができ、電力会社との契約電力を減らすのに役立つ。

 バイナリー発電機とは、ガスエンジンの排熱で低沸点の液体を蒸気にして、タービンを回す発電機だ。その結果、総合的な発電効率は42%となり、商用電力の発電効率を上回っている。

 武骨な発電施設は、少しでも景観にマッチさせるためにアーチ状のオブジェで装飾されていた。