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タンクが並んだプラントのような巨大蓄電池

 そして、電力の需給調整を行う蓄エネ装置としては、出力500kW、容量3000kWhという大型蓄電池が設置されていた。スマートハウスなどで使う住宅用の蓄電池は容量が10kWhもあればかなり大型になるが、その300倍もの容量だ。

 その形を見て驚いた。タンクのような設備が並んだプラントのような外観をしていたからだ。

出力500kW、容量3000kWhの巨大蓄電池。タンクが並んだプラントのような形だ(写真:大林組)
出力500kW、容量3000kWhの巨大蓄電池。タンクが並んだプラントのような形だ(写真:大林組)

 これは「レドックスフロー電池」というもので、住友電工が建設した。電気を蓄えるのはレアメタルのバナジウム(V)の電解液だ。

 タンクには大量の電解液がたまっており、「セル」という部品に電解液を出し入れする過程で充電、放電を行う。

 電解液は化学変化を起こさず、バナジウムイオンの電荷数が変わるだけなので物質が非常に安定しており、劣化を起こさないという特徴がある。そのため、数十年使用した後もそのまま再利用できるほどだという。

 また、電池の出力はセルの数、蓄電容量はタンクの容量で決まるので、自由に出力と容量を設計することができる。タンクの部分は、鉄筋コンクリート構造物としても作ることができる。

レドックスフロー電池の仕組み(資料:大林組)
レドックスフロー電池の仕組み(資料:大林組)