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3Dでエネルギーを見える化する「SCIM」

 研究所には、構内のあちこちで消費される電力と、創エネ、蓄エネ装置から供給される電力を見える化し、最適に制御する「スマートエネルギーシステム」が構築されている。

EMSとSCIMからなる「スマートエネルギーシステム」のイメージ(資料:大林組)
EMSとSCIMからなる「スマートエネルギーシステム」のイメージ(資料:大林組)

 そのうち、エネルギーの「見える化」を担うのが「SCIM(スマートシティ・インフォメーション・モデリング)」だ。

 どこかBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と似た響きの言葉だが、それもそのはず、SCIMとは技研全体を3Dモデルで表現し、各建物や施設の属性情報として電力やエネルギーの需給をリアルタイムに表すものだからだ。

 ちなみに、SCIMは大林組の登録商標となっている。

SCIMの画面。3Dモデルの属性情報として電力やエネルギーの需給をリアルタイムで表示する
SCIMの画面。3Dモデルの属性情報として電力やエネルギーの需給をリアルタイムで表示する

 そして、SCIMと連動して電力使用量を制御するのが「EMS(エネルギー・マネジメント・システム)」だ。住宅用のHEMSやビル用のBEMSを、研究所全体に拡張した大型システムと言うべきシステムだ。

 太陽光による発電量や建物の消費エネルギーは天気や気温、日射などの条件によって変わる。

 EMSにはこうした情報に過去の運用実績を加えたものを「ビッグデータ」として活用し、高精度の電力需給予測を行う機能もある。

 研究所には照明や空調など一般のオフィスとして使用する設備のほか、大きな電力を使う実験設備もある。複数の実験設備を同じ時間帯に稼働させると、技研全体の消費電力が契約電力を上回ってしまう恐れもある。

 そのため、研究員は、モニターで表示される時間ごとの電力消費量を見ながら、電力を使う時間を“予約”して、ピークを抑える努力をしているのだ。

EMSによる電力需給制御のフロー(資料:大林組)
EMSによる電力需給制御のフロー(資料:大林組)