3Dレーザースキャナー関係者がBIMセミナーに集結

 SPAR2015の開幕に先だって開催された、「BIMSmartワークショップ」には約50人の3Dレーザースキャナーユーザーが参加した。セミナーというよりも、出席者同士が自由に発言して議論を行っていくスタイルだ。

 議論をリードしたのは、米国フロリダ州のVDCO TECHというCM(コンストラクション・マネジメント)とBIM業務を行っている会社でCTO(最高技術責任者)を務めるアリックス・ロアゾ(Alix Loiseau)氏だ。

司会を務めるアリックス・ロアゾ氏(写真:家入龍太)
司会を務めるアリックス・ロアゾ氏(写真:家入龍太)

会場を埋めたのはほとんどが3Dレーザースキャナーのユーザーだった(写真:家入龍太)
会場を埋めたのはほとんどが3Dレーザースキャナーのユーザーだった(写真:家入龍太)

 3Dレーザースキャナーが計測対象としているのは、完成済みの建物や構造物だ。その意味では、建物の竣工BIMモデルと深い接点がある。議論の中でも最も盛り上がったのは、LODやFM(ファシリティ・マネジメント)だった。3Dレーザースキャナーで計測した点群データは竣工時の形状を表しているので、「LOD500」と位置付けることもできる、といった議論もあった。

LODについての議論が盛り上がった(写真:家入龍太)
LODについての議論が盛り上がった(写真:家入龍太)

 BIMモデルの属性情報をFM用に手作業で取り出していると数年もかかる。そこで関心を集めたのが「COBie」というデータ交換標準だった。

 これを使うと建物の建設段階で作られたBIMモデルから、維持管理段階に必要なデータをクリック一つでExcelのデータとして取り出せるからだ。

 BIM界では設計、施工の各段階で作成したBIMモデルをどのようにFMに活用するかに関心が高まっている一方、既にある建物などを計測する立場にある3Dレーザースキャナーのユーザーは、いかに簡単にBIMモデルからFMに必要なデータを取り出すかという点に関心が集まっている。

 BIMをFMに活用するための、ソフトとハードの連携が、ここでも話題になっていた。

会場にはSPARの日本版である「SPARJ」を主催するスパーポイントリサーチのシニアアナリスト、河村幸二氏の姿も見られた(写真:家入龍太)
会場にはSPARの日本版である「SPARJ」を主催するスパーポイントリサーチのシニアアナリスト、河村幸二氏の姿も見られた(写真:家入龍太)