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 「うちはキャスビー3.5なのよ」「あら、サステねえ。うちも今度、リフォームする時は、3.5以上を狙うわ」。こんな会話が、幼児を連れて街角の公園に来る主婦の間で交わされる――。日経アーキテクチュア誌が度々、取り上げている「サステナブル建築」が広く普及した、その行き着く先はこんなところだろうか。

 昨年末から今春にかけて、「サステナブル建築」や、建築物の環境性能を測るシステム「CASBEE(キャスビー)」をいかに普及させるかについて、国際ワークショップへの参加や建築環境・省エネルギー機構の機関誌「IBEC」への寄稿を通じて考える機会があった。冒頭の会話文は、そのIBEC誌に寄せた拙文の書き出しである。環境月間の6月に入り、寄稿文をベースに修正を加えてまとめてみた。

 サステナブル建築を広く普及させるには、いくつかのポイントを同時に進める必要があるだろう。
(1)サステナブル建築の効能をわかりやすく説明する。
(2)環境に関心の高い先進企業と政策的なインセンティブを与えることができる組織(官公庁や金融機関等)に、市場の先頭を走って引っ張ってもらう。
(3)環境問題との関連を含め、建築に対する一般建築主(社会)の理解度を深めるために、建築界全体として「発注者の啓蒙」に取り組む。
(4)建築実務者(設計事務所、建設会社、工務店、住宅メーカー、建材設備メーカー等)が、環境問題やサステナブル建築に関する最新知見の習得に努める。

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