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 ケンプラッツの2008年5月の月間ページビュー(総アクセス数)が400万に達した。建築・住宅、土木、不動産の主要サイトがいずれも過去最高値を記録し、全体のページビューは、1年半前に比べて約2倍に増加。会員数は前月比3000人増の17万6000人となった。

 建設・不動産分野と同様、メディアの世界の競争も激しい。新聞や雑誌、テレビ、ラジオなどの既存メディアにインターネットが加わって、読者や視聴者の時間を奪い合う競争を繰り広げている。読者や視聴者の支持を失えばずるずると後退し、消えゆく運命だ。そんな厳しい環境のなかでアクセス数が増えていることを、重く受け止めている。読者の皆さまには、改めてお礼を申し上げたい。

 実は、ケンプラッツが存続している背景には、読者からの情報が重要な役割を果たしている。

 5月に掲載した「新宿のモード学園コクーンタワー建設現場で作業員が墜落死」の記事は、読者からの情報提供を基に、記者が事実確認に走って記事化したものだ。4月には、川崎市のシールドトンネル工事現場で起きた道路陥没事故をお伝えしたところ、読者から事故直後の現場写真が送られてきた。同種の事故・トラブル防止の観点から、この種の情報をできる範囲で報じていこうという編集部の姿勢に、読者が理解を示してくれたのだと思っている。

 記者の不十分な知識を、プロである読者が補ってくれることは珍しくない。「ここがどうなっているかを聞いてほしい」という意見を受けて取材を進め、多くの読者の関心事に近づいていくケースだ。ある大手ゼネコンの施工ミスの後始末工事について、「情報が現場から漏れないよう、ゼネコンが作業員に秘密保持の誓約書に署名させています」といった報告が寄せられたこともある。もちろん、こうした情報提供のほかにも、「取材が甘い」「視点が偏っている」という厳しい指摘を、たくさんいただいている。

 インターネットが普及し、双方向の瞬時のやり取りが可能になって、ますます問われるようになったのは、企業の姿勢なのだと思う。不二家、赤福、船場吉兆などの事件に学ぶまでもなく、不都合な出来事を隠匿しようとすれば、倫理観を有する勢力が内部告発する。なかには的外れで身勝手な内部告発もあるのだが、そこは受け手(読者)の良識に任せるしかないだろう。企業経営者としての一つの結論は、どんな不祥事やトラブルでも、どこからか世間に伝わることを前提に事後対策を立てた方がよいということだ。

 ケンプラッツは、編集部と読者、あるいは読者同士の双方向のやり取りがより活発にできるよう、仕組みを整えていくつもりだ。事故・トラブルに限らず、社会の発展につながるワクワクするような情報も、お待ちしています。

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